【佐藤慶】激動の昭和史 東京裁判【小林正樹】
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佐藤慶こそは、昭和のナンバーワン脇役。と同時に主役をはらしても超一流。
彼の芸を越えるものは今後永遠に現れないであろう。 >>8
永遠に現れないかどうかは知らないけど、戦後最も傑出した俳優の一人だと思う。
声も顔も完璧。「悪」なり「権力」なりといった観念を具現化する役柄もできれば、
人間的な、更に言えば動物的な欲情も立ち上らせることの出来る俳優。 以下、「大島渚1960」より大島の佐藤慶評。
「俳優、あるいは人間としての質が上等なんだよね。
オクターヴ・ゼロというのがあって、
それにプラス3、マイナス3ぐらいが普通人だとすれば、
俳優はせめて、プラス5、マイナス5、あるいはプラス7、マイナス2とか、
このラティテュードが広くなきゃいけない。
佐藤慶は、それがプラス10、マイナス10というくらい深いと思いました」
「冷たさはひじょうに重要な要素ですね、ぼくにとっては。
熱さってのは表現しやすいんですけど、冷たさは表現しにくいから。
さっきいったのでいえば、マイナスの部分、冷たい、暗い、重い、
ふつうの実人生ではあまり役に立たない部分をどのていど内蔵できているか
ということにおいて、佐藤慶はちょっと、他の追随を許さないでしょうね」 「激動の昭和史」ってタイトルについてたっけ?
>>3
通訳の稚拙さが戦犯裁判で数々の悲劇を生んだ。
東京裁判では東条が苛立つだけですんだが、BC級裁判ではそうはいかなかったらしい。
被告が「捕虜に米を食べさせた」と言ったのに、通訳の発音が悪かったため
「Rice=米」ではなく「Lice=虱」と判断されたらしく、その被告は有罪になったらしい。 東宝特撮ファンは一見の価値あり。
『地球防衛軍』『妖星ゴラス』に俳優として出演している、
ジョージ・ファーネス氏が出てくる。(弁護人だっけ?) ジョージ・ファーネス氏は軍人(階級は大尉)にして弁護士
担当戦犯は重光葵(服役後、政界に復帰し岸内閣で外務大臣に・・・)
やる気の無い者、検察側に通じてる者の多い弁護団の中で
ファーネス氏は非常に熱心に弁護活動を行った。
裁判終了後も日本に滞在しアルバイトで俳優活動を続け
70年代初め頃まで日本の映画、TVに出演してました。
>>11
小林はずっと以前から東京裁判の劇映画化を企画していて、
いっとき、東宝の「激動の昭和史」シリーズの中の一作として製作されそうになったこともあった。
が、結局、その企画はボツに。
その脚本が確か、ボツ確定後にキネ旬に掲載されたはず。
>>1がタイトルに「激動の昭和史」と入れた理由とは、何の関係もない話だけど。 >>16
劇映画「激動の昭和史 東京裁判」は8・15シリーズの第5作として、
71年の東宝のラインアップに乗っていた。
が、アメリカに接収された裁判の資料の多くがまだ公開されていない、などの理由で企画は頓挫。
急遽、岡本喜八の「激動の昭和史 沖縄決戦」に替わった。
小林正樹は当初、8・15シリーズの第一作「日本のいちばん長い日」を撮るはずだったが、
実証主義の小林は膨大な資料をこつこつと検証することから始め、東宝首脳部が
これでは封切りに間に合わないとして、監督を岡本に交代した因縁がある。
この翌年、今井正の「劇場の昭和史 東京大空襲」が企画に上がったが、
非戦闘員の群像劇は東宝オールスター大作の8・15シリーズにはそぐわないのと
ドラマが暗い、などの理由でまたもや頓挫。地味なキャストとスペクタクルシーンのない
本来なら別の企画である今井正の「海軍特別年少兵」がシリーズに昇格した。
ドキュメンタリー「東京裁判」は遥かのち、映像資料が大量に返還されたことで
スタートした、まったく別の企画。 >>16
パンフレットには「激動の昭和史」ってサブタイトルがはいっているんだよねぇ >>17
フォローありがと。
幻の「東京大空襲」の脚本も月刊シナリオか何かに掲載されなかったっけ?
>>18
あのパンフレットは俺も持ってるけど、
あの中の写真は、雑誌が東條英機関係の記事を載せる時とかに勝手に流用されたりしていた。
現在のように、ネットで東條の写真が簡単に手に入るようになる前の、ずっと昔の時代の話。 完成台本というのを先日入して、DVDを流しながら読んでみた。
映画では内容がすんなりと入ってこず、活字で再度確認でき、ようやく全体の流れが判ったような気がする。
しかし、完成台本といえど、多少、本編と「こそあど」やら語末が違ってたりするところがあった。
外国人の発言が母国語のまま掲載されていたり、該当の裁判速記録訳文とかが付録で載っていたりして
これは非常に興味深かった。 先に阿川本で読んでたので(畑俊六を庇うための空ッとぼけた答弁、キーナンが呆れた)期待してたのだが
米内大将の喚問映像が余りにも短かったので少しガカーリ。せめても、なぁんて云いながらコマ送りで観た。 ポーランド製作の北朝鮮ドキュメンタリー映画「金日成のパレード」も佐藤慶がナレーター 大川が東条の頭叩いたのは、
ツルツル頭が饅頭に見えて取ろうとしたに違いない。 広田弘毅が判決を聞いて、向きを変えて
一礼するんだが、後で妻と娘に向けたものと
知って、切なかった。
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藤竜也>>>>>>>>>>>>>佐藤慶=荒木一郎 8月に廉価盤が出ますね
今まで高くて手が出なかったので嬉しい
早速予約しました
>>28
お仕置きですよ。
大川は戦時中「米機を撃つなら英機も撃て」という名コピーを作ったとも
言われているんですぜ >>38
詳細キボン
すんまそん。それでどーして「頭ぺちこん!」になるのか、いまいち
流れがつかめません。 >>41
情報サンクス!
しかし、全部観ていた自分に愕然とした・・・。
東京裁判を8/15に持ってくるとはしゃれていますね。 大川周明は政府関係者以外で唯一起訴されたように
戦前の学者で非常に地位が高かった。
戦後の小泉信三以上の地位を学者として築いていた巨人だ。
亜細亜主義最大の論客といえよう。
対米追随の戦後政治で最大の危険な思想家といえる。 >>44
「米英東亜侵略史」、「近世欧羅巴殖民史」、「回教概論」、「復興亜細亜の諸問題」
戦前にこういったタイトルの本を続々と書いて、帝国主義的植民地支配に対する批判を
展開していたら、生贄として告訴した上で、脳梅毒による廃人であるような印象を
植え付けるように細工をするぐらい、検察側は当然やりますな。
大川周明を徹底的に追及するとヤブヘビとなるので、不起訴になったわけです。
なお、診察にあたったのは、内村祐之(鑑三の息子)と神谷美恵子で、みすずの
神谷美恵子著作集のなかに、所見の一部が示されている。
病気治療中に翻訳されたコーラン翻訳(古蘭)は、なかなかの名訳である。 東京裁判をもう一度劇映画にするんだったら、東条英機は顔がそっくりなんで
是非大竹まことにやってほしい。他は、
武藤章=小野武彦、広田弘毅=菅原文太、板垣征四郎=萩原健一
木村兵太郎=藤竜也、松井石根=長塚京三、土肥原賢二=渡瀬恒彦
木戸幸一=中村勘九郎、永野修身=小林桂樹、嶋田繁太郎=梅宮辰夫
東郷茂徳=北村総一郎、重光葵=内藤武敏、畑俊六=大木実
荒木貞夫=高松英郎、南次郎=今福正雄、大島浩=塩見三省
梅津美治郎=地井武男、平沼騏一郎=佐藤慶、賀屋興宣=大杉漣
橋本欣五郎=六平直政、佐藤賢了=石橋遼、小磯国昭=諏訪太郎
星野直樹=竹中直人、白鳥敏夫=飯島大介、鈴木貞一=モロ師岡
大川周明=本田博太郎、松岡洋右=西田敏行、近衛文麿=村上弘明
清瀬一郎弁護人=田中邦衛、田中隆吉=安岡力也、徳田球一=哀川翔
米内光政=仲代達矢、溥儀=田口トモロヲ、マギー神父=セイン・カミュ
石原莞爾=ビートたけし、ウェッブ裁判長=ウィリアム・H・メイシー
キーナン検事=ジョン・グッドマン、昭和天皇=市川染五郎
ま、個人的願望ってことで。 >>47
「安楽の門」を読もうと何度も挑戦してるんだが、うーむ、難し過ぎる…。
大川の精神鑑定録は、「日本の精神鑑定」(みすず書房)に掲載されてる。
>>48
大竹まことは、ちょっと…。声が高いところも、確かに似てるんだけれども。
板垣征四郎=萩原健一
鈴木貞一=モロ師岡
田中隆吉=安岡力也
徳田球一=哀川翔
ここら辺は笑った。無茶を承知で書いてるんでしょ? >>48
石原莞爾=ビートたけし
最高!だが、もし断ったら石原慎太郎にキャスティング。
かぶるね、この二人! 8月4日に再発。
皇太子一家もご覧になっていただきたい。
君たち一族を守るために苦労したのですよ。
大川周明は巣鴨でコーランを日本語訳したらしい。狂言説と脳梅毒説
などあるけれど、後者は時々脳に刺激を与え活性化させるらしい。なんか
の本で読んだけど。児島譲の本をもう1回読み直すか。 この映画の監督、最初は黒澤に話が行ったんだけど
「これは小林君の方がいいよ」という黒澤のアドバイスで
小林正樹がやることになったというのをはじめて知ったよ モナー二等兵、報告するであります!(敬礼!)
新文芸坐(東京・池袋)でも上映するであります。
現在上映されている「映画を通して戦争を語り継ぐ」という企画の中で、8/11&12
の両日上映されるであります。詳細はHPで各自確認汁!
ttp://www.shin-bungeiza.com/
あぁ、敵国語を使ってしまったであります!
モナー二等兵、逝って参ります!!(.....没) 編集の浦岡敬一の話によると、
今村昌平のところにもフィルムが持ちこまれたことがあったとか。
しかし、あまりにも膨大なフィルムの量に、今村も断念した。 新文芸座で今日見てきた。70前後と思しき年配の人が多かったな。
自分もそうだけど、現代史って学校でも習わんし、
TVなんかでは報道が偏ってるし、もっと若い人に見て欲しいな。
若い人に限らず日本人なら一度は見ておきたい。
しかし、小林って人間の條件とか硬派な映画作る人だね。
>>59
この映画も、二十年近く前は(と自分で書いてショックだが)地上波深夜で放映していた。
ちょうど御巣鷹山に飛行機が落ちたときだった。ニュース追っかけの合間に見ていた。
>小林監督
ところが実はかなり軟派な映画も作れるんですぜ(笑)。「からみあい」とか
「燃える秋」とか。いや俺は好きですが。
>>56
お疲れであります!報告キボンヌ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています