実録に移行したあとでも、笠原には痩せ我慢任侠みたいなものを感じるよ。
高田宏治に賭けで負けて貧すれば鈍すといわれて怒り、無理してアシを詰めたという話を高田宏治が書いてるが
「人間飯を食って生きるより、死ぬことの方がずっとたやすい」
という「赤穂城断絶」の台詞は笠原なら出てこないと思う。
登場人物を殺してロマンを全うさせるというか。