笠原和夫
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
ようやく日本侠客伝のDVDがレンタルされるようになりましたなage もし笠原のオッサン存命してて サマーウォーズ 観たら
理解出来ただろうか? エンタクシーという雑誌に
「昭和の天皇」の脚本が掲載されているらしいよ。
この雑誌は前に「共産党」や「日本暗殺秘録」の脚本も
別冊付録で出していた。 今回のレンタル化で、初めて日本侠客伝・関東篇を観たけど、
健さんって、この頃はこんなヤンチャなキャラだったのか・・・
まるで後年の、傷だらけの天使やマカロニ刑事を
やってたころのショーケンのようだった。
こういうキャラの方が、笠原さんは得意なんじゃないか。 >>523
そのキャラはマキノさんの意向が強く入っていて、
笠原さんは背景の描き込みの方に独自性を出していたんじゃないかな。
マキノさん離れると、固くて暗いの多いからね。 ttp://otaking-ex.jp/wp/?p=11013
>西崎さんの友達の邦画で有名な人が脚本を書いたことになる。
これ笠原のことかな? 笠原は、西崎から次々に人が離れて言った後に舛田が連れてきた感じだし、違うと思う。
ヤマトの脚本家といえば藤川桂介と山本英明だろう。
前者は有名だが邦画の人じゃないし、後者は邦画の人だが有名じゃないけど。 舛田さんが総監督で、笠原さんが脚本で辻褄あってると思うが。> 連れてきた でも笠原さんも師匠の笠原さんに同じ事されたんだろ?
全然擁護になってないがw 完結編はいつものヤマトで、あんまり笠原イズムを感じないな。
一度撤退したと思わせた敵が、負傷者収容中に騙まし討ちするあたりが笠原のアイデアかな。 昭和の劇で、SFの勉強をしようと思ったがあまり出来なかった、
みたいなことを書いてて、この人がもっとSFの仕事をやる機会があって、
いつもの取材の鬼ぶりを発揮して、SFの素養を身に付けてたら・・・って、
思わんでもないが、結局「真田幸村の謀略」みたいな話ばかりを、
書くようになっちゃったかもな。
SFの才能がない人がSFをやろうとすると、橋本忍の「幻の湖」みたいな
ものを作りがちで、笠原さんの数少ないSF作品も、ここまで酷くなくても、
そんな匂いがするし。 岡田も笠原に名前取られようと仕事引き受けてれば貴重な体験になったのに なんと いつの間にか日本暗殺秘録のDVD化が決まってたのね
笠原さんが大島渚の「太陽の墓場」を評して、ドロドロしたリアリズムを描ける人と、
高く評価していたのが意外だったんだが、今村の「豚と軍艦」はどう思ってたんだろう。
これも笠原さん好みだと思うし、何気に後年の仁義シリーズに影響を与えてるような
気がするんだが。
どんどんスピーディに話が転がっていって、ヤーさんのシリアスな抗争劇なのに、
どこか一点だけ間が抜けていて、ブラックな笑いになっていたり、
野心あふれる若いチンピラが、のし上がろうとしてゴミのように死んでいったりとか。 笠原さんは今村さんのような徘徊趣味は好きではないだろう。
大島の作品の登場人物のように一本筋が通った人間の話が好きなのでは。 共産党だけじゃなく書いたけど作品にならなかった脚本いっぱいあんのね
ギャラの取りっぱぐれは一つもないと回想してるから問題ないか
角川の天と地とか眉村卓のロボットとか書くだけ書いたんんだろうに勿体ない
元寇も書いたんなら読みたいなあ
この人、50過ぎてからは、小説家で食ってけばよかったのに。
一本書く時には、綿密な取材と、膨大な資料にあたる人なんだから、
未映画化の脚本に、どれだけの情報量が込められてたかと思うと、
実にもったいない。
脚本一本につき、小説一冊分は軽く書けるぐらいのネタを仕込んでたと
思うんだよな。
(脚本に直接書いてない、取材のメモ書きや、構想ノートの中身なども含む)
ひょっとしたら、第二の池田一朗→隆慶一郎になれたかもしれんのに。 昭和の劇を読むと、向こうからどんどん二匹目のドジョウな
企画を持ってきたって言ってるけどね。
日露戦争は当たったけど、太平洋戦争は負け戦だから
盛り上がらないって反対したとも。 坂井三郎が水木しげるに「戦記ものは勝たなきゃダメなんです」とアドバイスしたというアレだね。
伊藤俊也の『プライド』を「普段から投げていないのにいきなりマウンドに立って豪速球を投げようとしても投げることができない」と評していたね。
それはそれで当たっていると思うんだが、この人も『仁義なき戦い』で息切れしてそのまま終わってしまった観がある。
80年代の東映作品の看板脚本家といえば高田宏治だろうな。
次は神波史男かな。
この人の戦争ものは実録時代の作品と比べると綺麗事すぎる。
広島死闘篇みたいな終わりかたの戦争ものがあったらおもしろかっただろうに。
いまは『仁義なき戦い』の「神話」と内幕暴露のエッセイで過大評価されている時期じゃないかな? 「80年代の東映作品の看板脚本家」などと言ってしまった時点で、
付け焼刃の知識だけで武装してるのがバレるのを覚悟しないと。
東映には、80年代に既に、「看板」なんてものはなくなっていた。 544じゃないけれど、宮尾登美子の文芸シリーズは、
80年代の東映の看板だったぞ。
ビーバップシリーズや極妻シリーズもあった。 自分が好きなものだけが「看板」の資格あり!という映画評論界の海原雄山なんじゃないの? 笠原さんは時代劇が得意ではないみたいだから
小説家は難しいかも知れませんよ。
やくざ小説は、読者層が狭いし
面白い作品を作るのは難しいように感じます。
池田さん、池上さん、星川さん等
大衆小説家に転進した人は、時代物で成功している。
飯星原作を笠原さんが映画にして大ヒット
後に県警対組織暴力vs悪魔のキューピーみたいな話を飯星が書いた
悔しかったんだろうな 飯星さんは原作があるから、
笠原さんより儲かってるでしょ。
印税入ったもの。 「真田幸村の謀略」と「2/26」は自分で小説化してるな。
確かに「真田幸村…」は読んだけどあんまり大したことなかった。 「真田幸村の謀略」っておもしろいかな?(映画のほうね)
どうして「柳生一族の陰謀」の次に「赤穂城断絶」がこないのか不思議。
切腹の場面で血が流れることなく浪士が段々いなくなっていくのは笠原的な冷酷さだと思うんだが。
笠原は任侠引きずってるから色々と限界があったのかもね。 >>553
清海入道が女で佐助が火の玉エイリアンって面白アイディアが笠原さんで手伝っただけ
3作ともラストが時に権力者たちの肝胆を寒しからめたで終わるのも一緒だし
飛びぬけて出来が悪い訳でもないが謀略の後なのでより弾けてる
太秦縮小で映画村オープンJACで時代劇復興ム―ブに一番沿ってたし客も入った
悪かったのは赤穂城 >>553
> 笠原は任侠引きずってるから色々と限界があったのかもね。
どちらかというと、嫌々とまではいかなくても、
東映のお仕事としてやってたんではないかい?
マキノ調の人情任侠は。その後の作風考えると。
末期の「女渡世人 おたの申します」なんて、
任侠ものの枠組みを壊して、ちゃぶ台ひっくり返したような作品だし。
岩田豊雄の「海軍」を死ぬまで側に置いていたような人でしょ。 実録に移行したあとでも、笠原には痩せ我慢任侠みたいなものを感じるよ。
高田宏治に賭けで負けて貧すれば鈍すといわれて怒り、無理してアシを詰めたという話を高田宏治が書いてるが
「人間飯を食って生きるより、死ぬことの方がずっとたやすい」
という「赤穂城断絶」の台詞は笠原なら出てこないと思う。
登場人物を殺してロマンを全うさせるというか。 痩せ我慢は好きなんでしょ。軍隊好きなんだから。
人情ものは体質に合ってないんじゃないかと。 軍隊が好きだといっても笠原は本当にマネゴト、オママゴトしかしてないよ。
ポツダム少尉だった阿川弘之のさらに下。
美能幸三と意気投合したなんて言ってるが、どこまで本当やら。 昭和の劇とか読むと、結構、二律背反な感じがあるな。
海軍に入ったことを誇りに思ってるが、実際に戦地にいかないで戦争が終わったことを
コンプレックスに感じてるところもある。
でも深作ら、下の世代に対して「俺は軍隊経験あるから、お前らにはわからん世界を知ってるし、
戦争が終わった時に、お前らにはわからん気分があったんだ」
って、ひけらかしたい気持ちも明らかにある。
坂井三郎や水木しげるあたりにしてみれば、
「入り口で引き返せて、戦地の現実を体験しなくて幸福だったね坊や」
ってな感じだろうけど。 >>561
深作の世代からしたら、「あんた戦地に行ってないし」で終わりなんだろうけど。 深作も水戸で学徒動員していた頃、
艦砲射撃でバラバラになった友人の死体集めたことを、
「バトル・ロワイヤル」の時に話してますねえ。
死ぬ間際に上手い題材を得たもんですなあ。
自分の体験と完全にパラレルだし。
笠原さんはそういう僥倖はなかったね、残念ながら。
「昭和の劇」があってまだよかったか。 大竹海兵団で、城山三郎と同期だったみたいだな。
昭和2年生まれだと、戦争に行っていない人のほうが
多いんじゃないかな。
日活の西河監督は、過酷な戦場体験をしているようですよ。 山中正治の自殺の話とか、三国連太郎なんかか読んだらどう思ったかな?
鼻で笑ったかもしれないね。
戦争では死ぬ死なない言う間もなく死が訪れるからな。 西河さんのは映画修行の方しか読んでないが、
憧れだった小津とシンガポールで会った話や
吉村公三郎に金の無心しに行った話はすごくおもしろかった
その本、そういったエピソードがより詳しくのってそうだね
今度みてみるよ 新藤兼人も愛憎どころか、軍隊には憎しみしかない。
30過ぎて徴兵されたんで、ハタチ前の小僧の「上官」に、ことあるごとに
ブン殴られたのを、ずっと根に持ってるって書いてた。
笠原さんも海兵団時代に、何度もブン殴られたことはあるだろうけど、
自分で望んで入隊したのと、まだ自分が新入りでしかないって分かってたから、
プライドもそれほど傷つかなかったのかな。
殴られた相手もほとんどみんな年上だったろうし。 >>567
いや、映画の話は皆無。
>>566のURLのページに書いてあるけど、
映画の話は映画修行の方に載せたので、
残った戦争の話も本にした。 笠原さんの弟子?だった高田純さんが
お亡くなりになられたようです。 ずっと水木しげる引き合いに笠原さんdisってる奴居るな
馬鹿かお前?
>>571
”水木しげる”でスレ検索してみたが、3回しか出ておらず、
うち1回は明らかに誰かをdisる内容ではない。
たった2回で”(しかも同一人物だという確証もない)
”ずっと”って考えるあんたが神経過敏。神経過敏は馬鹿よりウザい。 高田さんはもっと笠原さんに喰らいついていけば良かったと思う。
戦争路線は合わなかったんだろうけれど、
笠原さん的なアウトロー路線で花を咲かせて欲しかった。
笠原さんと後輩の脚本家の繋がりって、高田さんぐらいしか聞かないから
貴重な存在だったと思う。 女の描き方が下手でヒロインがお飾りなのが多いよね。
スケベだったんだろうな。 >>691
「仁義なき戦い」の脚本家の笠原和夫は膨大なヤクザの取材を重ねたが、
いわくヤクザはケンカは強くないんだと。
若い頃はケンカが強いからその筋に引っ張られるのだが、
もともと怠け者の遊び人だし、酒、女、博打、クスリに明け暮れる毎日で、
30手前にはすっかり体力が衰えるんだと。
だから、毎日身体を動かして働くテキヤより弱い。
そのテキヤも、ドサ回りで漁師なんかと揉めたら一目散で逃げると。
戦後は、大学の体育会の学生の方、
がヤクザより盛り場で幅を利かせていたとか。
愚連隊の始まりは、
日露戦争意義景気が良くなった頃に、
上京してきた学生たちのお国対抗の喧嘩があって、
そこから軟派(違法行為、卑劣な行為を厭わない奴ら)の学生たちが
出てきたのが最初だという人もいます。 坂の上の雲とか山本五十六とか
笠原さんに近い作品が話題になっている。 いつか「昭和の天皇」のシナリオが公開される日が来るのだろうか? >>578
あれは笠原が司馬遼太郎に歩み寄ったんじゃないの?
高田宏治は「代理戦争」の広能の「とるんならいまここでとりないや!」がよっぽど気にいったみたいだな。
大阪電撃作戦では二回も同じような台詞が出てくる。 「暴力金脈」を観たんだが、笠原さんのキャリアでは
目立たないし話題にならない作品だが、実はこれ、
かなりの良作なんじゃないのか?
なんか、成長してのしあがってゆく松方が面白くて、
ずっと目が話せなかった。
もし監督を深作がやってたら失敗したかもしれないが、
中島だと手堅くて、このストーリーと合っていたと思う。
本人はあまり満足してないようだが、こっちの企業・経済路線も
もっとやってほしかったな。
「ウォール街」「ナニワ金誘道」「銀と金」も真っ青の名作が
たくさん輩出されてたかもしれない。 おいおい「女渡世人おたの申します」が、いつの間にかDVD化してるじゃねえか!
ビデオにもなってなかったんだよな、これ 『博徒七人』
6月24日(日)〜30日(土)
ラピュタ阿佐ヶ谷モーニングショー
桜町弘子特集で 【博奕打ち 総長賭博】
7月1日(日)〜7日(土)
ラピュタ阿佐ヶ谷にて
890 名無し三等兵 sage New! 2012/08/05(日) 15:33:26.61 ID:???
東宝映画「零戦燃ゆ」にて、三菱のエピソードで違和感を覚えた点。
三菱重工名古屋工場の近くに開店した食堂を、
曽根技師がエンジンネームから「さかえ」と名付けてる。
また、前線の整備兵が曽根技師に、部品の規格統一を訴え、
例として栄エンジンのピストンリングを見せている。
栄エンジンは中島製ということを、
脚本家は承知していなかったのだろうか?
まるで、トヨタで、日産エンジンを讃えたり、
クレームを付けているようでヘン。。。。 ・・・いいか
これだけは
言っとく!
余計な仕掛けは
必要ねえ
このスレはオレの色に
染めるんだ
オレのやりたい
ようになッ! >>581
総会屋とか日本の大手企業を取材してたら余りにクズすぎてシャレにならんので経済路線は辞めたとどっかにあった気がする 言ってた言ってた。銀行がとんでもなく腐敗しているって。
東映をはじめ、映画会社だって銀行と繋がりがあるんだから、これ以上はもう無理だって。 ヤマト完結編の、沖田が艦が沈むときは艦長が艦と運命をともにするというのは海軍流の責任のつけ方なんだろうと思うけど、
それでも一度死んだ人間をご都合的に生き返らせた上でそれじゃ感慨に浸りようもないな。 仁義なき戦いの第三作で
遠藤辰雄が自分の親分を明石さんと呼ぶのは
少しおかしくないですか? 笠原さんじゃないけど、総会モノなら「黒い画集第二話 寒流」もナカナカ。 先日『昭和の劇』を図書館で借りて読んだ
その中で笠原さんが晩年に書いたシナリオ「仰げば尊し」に興味を惹かれた
でも未映画化だから読めないんだよ
笠原さんの関係者で未公開シナリオを纏めて出版しようという動きはないのだろうか >>576
30手前にはすっかり体力が衰えるんだと
アンカーが飛んでるからコピペかも知らんが、頂上作戦ラストの「もうわしらの
時代はしまいで、こう寒さがこたえるようになってはのぉ〜」の台詞、1964年
の1月に刑務所だか裁判所の廊下で広能が言うのだが、映画の中で年齢が
示されないけれども、モデルになった美能幸三は1926年の7月生れという
ことだから、広能も同じなら1964年1月の時点では37歳だ。
出所する1970年9月で44歳。角界と同じで老けるのが早い世界だな〜。 映画芸術で笠原和夫日記の連載が始まった。単行本は出るだろうか? 笠原和夫プラス野上龍雄で、笠上和雄。「影同心U」で一本書いてるね 『県警対組織暴力』が収録されている月刊シナリオを注文したい
届くのが楽しみ 仁義なき戦い第一作の松方は金子信雄の親分を圧倒して
クーデター完遂まであと一歩のところだった。
その後の文太、旭、加藤、成田、山城等が
金子に翻弄されていた事を考えると
第一作松方の力は抜けた存在なのか。 松方の役は、親を間違えた短略的な奴じゃね
顔役の大久保に話通してないし、広島の村越にケツ持ってもらってるわけでもないしな
金子(山守)は地元の政財界にも顔がきくし
その辺を考慮してたら、あんな行動取らないよ
それに親(金子)殺しになるかもしれんのに、理由が大したことない
結局後が続かないだろ
追い詰めてるように見えるのは、演出と脚本の妙じゃないかとおもうわ WOWOWでドキュメンタリー番組があるみたいです。
夫人、日下部プロ、土橋監督、北大路欣也等が出演。
5月15日深夜3時です。 >>239
烈しく亀でスマンがタランティーノは「レザボアドッグス」日本公開時の来日インタビューで
深作ファンではあるけど「仁義なき戦い」は未見だと言ってたよ。 >>605
何かの間違いじゃないかな。
俺は当時、彼が「仁義なき」全作のレーザーディスクを所有してるという話を聞いたよ。 『総長賭博』を初めて見たのだが、金子信雄、あの付け髭はなんですか?
まるで『緋牡丹博徒』シリーズの若山富三郎演じる熊虎親分みたいに逆さに
付けてるんだけど、この映画の金子はお笑い担当ではない悪役なんだよな。
金子信雄ファンとしては、こうしたオフザケはいつもなら嬉しいところなのだが、
任侠映画としては殴り込みの前に主役の下手な歌が流れたり、山城新伍や藤山寛美の
コメディリリーフが出てきたりしない特別シリアスな一本だけに、どうにも見ていて
引っかかった。
山下監督が納得して撮ってる以上、意図的なものなのだろうが・・・ シンゴジラ、笠原和夫の本好きは見に行くと良いかも
シンゴジラは人間ドラマは書ききれてないけど情報量の多さとか取材量とかかなり良い線いってると思う ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています