笠原和夫
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>>332
映画の脚本家の本で長い間版を重ねてる本ってのはないのでは? 脚本家が書いた小説なら他にもあるけれど、
>>332みたいな脚本家自身が対象となった本のつもりだった。
出版物全般なら新藤兼人が圧倒的でしょ。
本の印税だけで個人事務所構えられるレベル。 そう? 「小説・田中絹代」「ある映画監督の記録」しか知らないけど、そんなに本を出してたっけ? >>337
そーね、いろいろあるが、「女渡世人・おたの申します」の時、山下将軍に、
最後の藤純子の立ち回りは俺に撮らせてくれって申し出たことがあるらしいが、
「お前のような大学出よりも、俺みたく風来坊のような奴が撮った方が(凄みが出る)」
とか言ったらしいが(映画はやくざなり)、人の出自と自分のとを比較して、
「自分はエリート様とは違う人種」的なことを言いたがるのも、その手のオヤジには
よくあるわな。
>>338
まあまあ、そう怒るな。お互い同じ笠原ファンじゃないか。
他の戦争体験者、実際に戦地に行った人、戦後のドサクサの中でいろんな職を転々とした人の
エッセイなんかもたくさんあるが、笠原さんはやっぱり自意識過剰だよ。
たとえば同じ創作者で、笠原さん以上の過酷な体験を、戦中戦後くぐり抜けてきた
水木しげるあたりの自伝と比較してみればよくわかる。
カッコ悪いことをカッコつけさせてくれってのが笠原節だってのは同意。
もちろん俺もその笠原節は好きだ。
でもそれは「昔は俺も悪かったって」言いたがるオヤジ像と、別に矛盾してないよ。 >>342
横レスだが、横浜市の図書館の”新藤兼人”の検索結果。俺も知らなかったが凄い量だな。
ttp://www.lib.city.yokohama.jp/cgi-bin/Swissken.sh?0+991+0 戦地に行った人より、笠原みたいに国内にいた人の方が
軍の対しての思い入れが強いような気はする。 >>344
リンク、違ってるよ。
短いエッセイが収録されているだけの本、解説だけ書いた本なども入っているから、それほどの量ではない。
http://www.lib.city.yokohama.jp/cgi-bin/Swwwssrt.sh?0+1485+192+2+0+1
そういや、新藤がお姉さんのことを書いた本(「地平線」の元になった)や新藤兼人シナリオ集は、
そこで借りて読んだんだった。 わしゃあ妹さんとのエピソードが涙無しには読めんよ....
まあ脚本家なので文章がうまいとか
多少脚色もあるかもしれないが....
昭和の劇に、一言も書かれていないけど
写真だけ出ているのが泣ける >>335
笠原氏は日本軍全般を「言われているほど大したもんでも立派なもん
でもない」と言うよね。等身大に見ようとしてると言うか。
そう言ってる人つかまえて、軍歴振りかざして悪ぶってるというのは勘違い
だと思うよ。
笠原氏は著書を読む限りかっこつけ、虚勢を嫌う人でしょう。
正直だし、美化されてるけど本当はこうだぜ、って揶揄するような発言多い
しね
>>322
池上遼一と組んだ「サンクチュアリ」の、ヤクザと警察官のコンビのヒントは、
県警対組織暴力かなと。 じゃあ「やくざの墓場くちなしの花」が「ドーベルマン刑事」ですか? >>348
でも、軍隊にいってない深作(三つ下)には優越感みたいなものを感じるんだよな。 仁義〜広島死闘編の山中(山上)を、「戦争に間に合わなかった軍国少年」って
キャラにして(深作には別のとらえ方をされたって愚痴ってたが)、
自分の想いを託したってのが、笠原さんの心情を現してる気がする。 戦地に行った人達と軍に入らなかった人達に挟まれた、
不安定な立場だったのかもしれない。 徴兵されたかどうかってのも大きな境界ではあるけど、
・戦場を体験したかどうか、
・軍国主義時代に少年時代を過ごしたか、(思春期に敗戦を体験したか)
ってのが二つの大きな境界でしょうね。
小津くらいの世代だと、戦場は体験しているけど、
既に大人になって価値観が定まってから日中戦争が始まってる。
笠原(1927)、深作(1930)は軍国主義日本で少年時代を過ごしてる。
大島(1932)もそう。この辺りの人は
大きな矛盾を抱えて生きていたんじゃないかな。
だからどこか過剰なところがあるんだと思う。
>>330
映画界は確かに衰退したかもしれないけど、その代わりに新しい表現者が向かう
媒体として、漫画界といった別のジャンルもあったわけで、そちらは
どの程度意識していたのかな?とは思いますね。笠原さん自身が
出涸らしのヤマトとか、創価学会向けのアニメとかで
完結していたのは勿体無かったかなぁ。
「昭和の天皇」への入れ込みが大きかった分、失った
ものも大きかったのでしょうけれども。
ストーリー軽視の映像派や
内向的な青春群像に焦点を当てるような作品が嫌なんだろうな。
ヤクザや戦争等、剛毅な映画を作っていた人の反応としては、当然だろう。 日露戦争調査のストレスで胃を切ったと言ってるけど
力の配分間違えてるとしか思えない
学者じゃあるまいし、リアリズムにこだわる映画でもないのに
キャラやエピソードの磨き上げにエネルギー割いて欲しかった >>356
いや、自分では絶対書かないような作品、違う価値観を持つ作品を、
観る側としては好きな人っているよ。
でもこの人はそうじゃないね。受け手としても、とにかく自分の作風に近いものが
好きな感じ。
黒澤明作品も、七人の侍はあまり好きじゃなくて、一番好きなのは「素晴らしき日曜日」
ってのが、そのまんまやんけ!って感じだし。
「生きる」も、自分がガンなった経験から、あれはリアルじゃないと思ったから
好きじゃないって言ってた(じゃあガンになる前は好きだったのか?) 「七人の侍」は好きなんじゃないの?
「昭和の劇」を読んでないんで、そこでどう言ってるのかは知らないけど。
キネ旬の「七人の侍」リバイバル特集号では絶賛してたよ。
黒澤の場合は、タルコフスキーや北野武の映画が好きだったというのが、やはり不思議。
黒澤自身が撮る映画とはあまりに違い過ぎ。 昭和の劇では、映画としての見せ方は上手いと思うが、
侍たちが全員正義の味方で誰も裏切らず、、野武士が全部悪って
単純な構図が好きになれないって言ってた。
笠原さんらしい意見というか。でもそりゃ作品の是非じゃなくて、
個人の趣味だよな。本人も承知の上でそう言ってると思うけど。
まあ笠原さんなら、侍、野武士、農民の関係は、もっともっと
カオスにするわな。 >>360
「乱」で一段落した黒澤が「夢」をやる気になったのは、
タルコフスキーの「ノスタルジア」の影響じゃないかと思っているんだけど。
黒澤は、深作、笠原のグループより、あっちの方に近いと思うし。
主演の三船さん一人は、深作、笠原のグループだと思うけれど。
黒澤の映画は黒澤と三船のあのバランスがいいね。
深作&笠原もうまい補完になっていると思う。
深作は現場の勢いで変りすぎるから、外すことも結構あるから。 夢、幻覚は元々、黒澤映画の重要なモチーフのひとつだから、「ノスタルジア」の影響ってことはないんじゃない?
むしろ、「ノスタルジア」の方が、黒澤映画からの影響があるようにも思える。 モチーフじゃなくて、ドラマ主体じゃない映画ね。
ドラマやパッションが演出術と古典的な二人三脚をしてない映画。
「どですかでん」はまだちょっと遠慮があるもんね。
深作や笠原さんはああいうのはまるでやる気ないんじゃない?
やっぱタルコフスキーには、ここの組よりはずっと近いと思うけどね。
「夢」観たのかね、笠原さんは。 >>361
で、最後は、岡田イズムに則ってハッピー・エンドにしてね。
>>360
宮口精二の殺陣は得心がいった、と書いてあったね。
出展は「破滅の美学」から。 やっと映画はやくざなりの、沖縄進撃作戦の脚本を読んだ。
いや凄い。これまで脚本のみを読んだ中では、一番、頭の中で映像がクッキリ浮かんだし、
勢いが凄くて一気に読んでしまった。
ただ正直、仁義シリーズや県警対組織暴力の後に、この映画が公開されたとしても、
二番煎じ、三番煎じって言われたんじゃないかなあ・・・もう、まんま、あのノリだし。
舞台が沖縄で、沖縄と本土の関係を扱った部分がキモなのは分かるけど、
登場人物たちがあまりに、いつもの笠原的過ぎるというか・・・だからこそ頭の中で
映像が浮かびやすいんだけど。 中期の任侠モノで、「総長賭博」と「女渡世人おたの申します」以外に、
なにかオススメ作品ありますか?
レンタル屋に置いてあるものがいいんですが。 「日本侠客伝」シリーズでいいじゃん。
俺はこれと「網走番外地」シリーズが好きなんだよね。(こっちは笠原さんじゃない)
あと笠原さんがこれでももうこれで書ききったと
任侠ものは打ち止めにした「おたの申します」
# まあ実際は藤純子作品まで数本書いているんだけどw
「昭和残侠伝」シリーズも何本か書いてるよね。
俺はこのシリーズはあまり好きじゃない。
やくざのしがらみにちょっと歩み寄りすぎな気がして。
「新・網走番外地」シリーズの脚本は頼まれなかったのだろうか、
それとも断ったのだろうか。 マキノ師匠と組んだ作品で、最高傑作はどれだろうか。
間違っても藤純子の引退作じゃないと思うが・・・ そりゃ「日本侠客伝」シリーズでしょ。
俺は関東篇と決斗神田祭りが好き。 健さんの映画は、網走番外地はほとんどのレンタル店にある。
昭和残侠伝は小さいところにはないが、ある所には結構ある。
でも、笠原さんが一番関わってる日本侠客伝はあまり置いて無い。
未だにビデオで3作くらいしか観てない。
1作目と関東編を観たいんだがなあ。 俺はマキノさんのベストシリーズも「日本侠客伝」だと思ってんだよね。
こっちは一応健さんがカタギだから、(人足や興行に絡む仕事だけど)
娘さんもみんな堅気なんだよね。次郎長ものは堅気の娘出しにくいから。
それになにより脚本がいい。 >>377
それ、セルだけで、レンタルはないんじゃなかったかなあ。
少なくとも店ではビデオしか見たことない。 笠原さんって、監督やりたいって思ったことなかったのかな?
マキノ、小沢、山下、深作、舛田、五社と、歴代の監督たちを、褒める所は褒めつつも、
自分とティストが違うっていう不満もたくさん言ってたから、
映像イメージもしっかりしてたんだろうし、自分から監督に進出しようと
働きかけなかったのかね? >>380
もともと監督志望で映画界へ入ったらしい
脚本家になってから監督になろうと積極的に動いた形跡は
不思議だけどないんじゃないか
実を言うと俺
マッチと明菜の大霊界だけは観てないんだ >>381
意味わからん。
>>384
その他のは見てるとでも言うのかね。
初期のひばりモノなど、評価は高くともなかなか上映の機会がない作品は多いのだが。 ひばりモノはコンスタントに東映チャンネルで放映してるぞ ひばりモノは今のうちに観ておいた方がいいですよ。
ひばりファンが既に結構高齢だから、そのうち観る機会が少なくなる。
求められなければ、スカパーでも放映されないし、DVDも出ない。
オンデマンドがいつ頃になるか不透明だから。 決斗神田祭のビデオがあったので借りて観てみた。
ん〜〜面白かったけど、普通の娯楽映画って感じ?
この頃の笠原さん、まだ若いっつーか、個性も他の任侠映画や時代劇と比べて、そんなに無いし。
あと、健さん、鶴田、寛美の、3つのパートの話があまり上手くかみ合ってない気がしたなあ。
総長賭博以降だと、その辺の構成にスキがないんだが。
それから、最後の殴りこみで、健さんが先に殴りこんで、前のシーンで殺された
鶴田の死体を発見するんだが、死体は見せないようにしてるのな。
ああいうのって、鶴田が死体を演じるのは嫌だと断ったのか、監督が見せない方がいいと
判断したのかどっちなんだろ。 笠原作品って、一度目より二度目に観る時の方が面白くね?
一回目でもストーリーが分からないってほどじゃないんだが、
二回目の、人間関係のアヤ(マキノ語)が、全部最初から
分かった上で観ると、より深みを感じとれるっていうか。
なによりも、そんなに間を空けなくても、じゅうぶん再見に
耐えられるんだよな。 ドラマ版の二百三高地も、笠原さんが脚本書いたの?
クレジットが脚本・かさだとしお、になってるが、本当にわざわざ
舛田監督と2人で一緒に、ドラマ版の脚本を一緒に書いたとは
思えないんだよなー。
昭和の劇でもまったく触れてないし・・・ 「昭和の劇」で扱ったTVドラマは、「吉田茂」だけでしたっけ。
笠原さん、他にも結構TVドラマの脚本書いていますよ。
「昭和の劇」は、映画脚本中心ということで、あえて
取り上げなかったんじゃないでしょうか。 「昭和の劇」と「映画監督深作欣二」を読み比べると、
同じ状況や映画を、両方の視点から見れて面白いな。
ちょっと言い分が食い違ってるのも面白いw 深作の言い分に対する返答だからね。
深作死んでからなのが残念だけど。 昭和の劇を深作は読んでるよ。亡くなる直前の愛読書だったとか。 「昭和の劇」だと、仁義〜広島死闘篇で、文太が降板するって言い出したとき、
笠原と文太があわや掴み合いになるエピソードで、
「おまえアホか、俺がちょっと顔に傷つけたら役者なんてやっとれんぞ!」
って、笠原が強烈なタンカを切ったら、深作が「まあまあ」って止めに入ったと。
「監督深作〜」だと、そんな笠原のタンカは話に出ず、
「ケンカ別れか、それもいいだろう。でもまだケンカ別れには早すぎやしないか」
なーんて、深作がカッコいいセリフを吐いて止めたとある。
これ、どっちかがウソっていうんじゃなくて、両方とも本当かもしれないが、
笠原も深作も、自分だけカッコ良く話そうとしてるのは分かる。
もしくは相手のカッコいいセリフは完全忘却してるw
いや、これはなんか微笑ましい話だと思うけどw あと、「顔役」で両者が揉めた時、笠原は「共同で書くことにしたが、
深作が女とチチクリあって、脚本書きやがらないからブチ切れて帰った」
って言ってるが、深作は単に笠原と意見が合わなかったとしか言ってない。
まあおそらくこれは笠原の言ってることが本当で、深作は言いたくなかったって
気持ちは分かるが。 まぁ、自分の延命より、荻野目慶子に中出しし続ける事を優先した男だからな。 「バカ政ホラ政トッパ政」のビデオを、何故かよくあちこちのレンタルで見かけるんだが、
これは地雷ですかね?
あと「玄海つれづれ節」のDVDも発見。
(なんでこれらがあって、日本侠客伝のDVDはレンタルがないか不思議)
どっちも「昭和の劇」では、触れないでくれ状態だったから、不安なんだけど、
観た方、感想ぷりーず。 普通にまむしの兄弟みたいな映画と
普通に狂ったサユリモノの典型映画 >>361
笠原さんは黒澤信者で、
デビュー前に黒澤に脚本送ったこともあるんだぜ http://kizurizm.blog43.fc2.com/blog-entry-3409.html
● ここで本論前提となるカッパとアンコについて書いておくと、要するに
刑務所内で掘るほうがカッパ、掘られるほうがアンコです。
刑務所に入って、鉄砲玉が欲しい人はカッパになってアンコをキープする。
これは性的嗜好という問題ではなく、便利だからです。というのも、アンコに
なると人格が歪むというか、男のプライドが潰されてしまい、あんまり詳しくは
書きませんけれど「捨て鉢」になる。こういうアンコをカッパは、外に出てからも
囲っておくそうです。で、何かあったらアンコに電話して、「殺れ」と。
アンコはそうなると喜びいさんで殺りにいく。誰かを殺して刑務所に入っても、
今度は殺人犯だから少なくとも掘られずにすむ。つまり、男として喪失した
アイデンティティが復活するわけです。
『仁義なき戦い 広島死闘編』でヒットマンと化す山中を描く時、笠原氏は
彼の特異な性質をえがくため当初アンコにしようとしたそうです。モデルの方が
到底そんなタイプじゃなかったということで、ポシャってますが。 >>401
橋本忍を見出したことの再現はなかったか。 笠原さんにバイアグラをプレゼントしたかったな
深作にはあげない
つーか使ってたろうな >病室でそればっか読んでたそうね
非常に興味深い話だなあ。 「昭和の劇」ってタイトルが、笠原さんの本として、これしかない!ってくらい秀逸だな。
荒井氏のどの脚本の仕事よりもこの題決めがGJ。
正味の話、高倉、鶴田、純子主演の任侠シリーズ群は、総長賭博、いのち札、
おたの申しますの三本を除くと、笠原脚本作品が、他のライターの作品と比べて、
飛びぬけた面白さや独自性があるわけでもないね。
やっぱり笠原さんの本領発揮というか、ワンアンドオンリーな存在になったのは、
実録路線〜戦記モノ以降なのかな。 俺は「日本侠客伝」シリーズも好き。
独自性の方はそもそも飛び抜ける必要のないシリーズなんでないけど。 吉田茂の家が焼けて、笠原先生の取材した昭和が
また一つ、消えていった・・・ 俺もあのニュースで笠原さんのことを思い出したw
生きていたら、なんてコメントしたか。 東映チャンネルで二百三高地テレビ版やってるじゃん
一話二話見逃した残念 >>411-412
笠原なら「妾の怨霊」をテーマに金閣寺風シナリオを一本書くな 本スレは会話スレになってるのでこっちで書くけど、仁義シリーズを
初めて観ている若造です。
笠原叔父貴の作品は、その前に総長賭博、県警対組織暴力と観ていって、
すげーって思って、次に仁義の1作目を観たんですが、総長賭博と県警〜の、
両方の要素が混ざってる感じで一番良かったですね。
で、2作目の広島死闘篇は、笠原さんが一番好きだって言ってたので、期待してたんですが、
はっきり言って1作目より面白くなかった・・・なんか猥雑なだけで、話が単調というか・・・
欣也・サニー・名和が、文太・松方・金子(梅宮)、もしくは鶴田・若山・名和みたく、
面白いトライアングルになっておらず、ただ殺しあってるだけで単調な感じがしました。
でも梶芽衣子は美しかった・・・はだしのゲンのお母ちゃんそっくりw
これから代理戦争と頂上作戦にとりかかろうと思うちょります。 でも確かに山中と大友の関係には、笠原さん得意の「アヤ」がない。 笠原さんが広島死闘篇が好きな理由は
「戦争で死ねなかった世代」としての思い入れだろ
若い世代には通じなくても仕方がないトコはあるだろうな 山中のキャラは良かったけど、俺は大友は劣化版哲ちゃんって感じで、
ウザいだけだったな。
最後もヘタレだったし。山中はヘタレなのが魅力なんだが、
大友はお前あんだけイキがってこれかよって。 「人とシナリオ 笠原和夫」を読んだら、テレビの仕事も載ってたんだが、
こっちも30代から50代まで、膨大な仕事をこなしてたのに驚いた。
新藤兼人もそうだが、よくテレビの仕事まであんなにやる余裕があったなと思う。
映画こそある程度ソフトで残ってるけど、笠原さんのテレビの仕事が埋もれてゆくのは
すごく勿体無いな・・・。
マジで、「昭和のテレビドラマ〜ドラマ脚本家笠原和夫」なんて本も
作れるくらいの仕事量なのに。 最晩年に深作とのツーショット写真があったが、
70代前半なのに、まるで90くらいのような老け込み方だった。
65歳くらいの時の写真だと、歳相応だったんだが・・・
最後の方は闘病生活もキツかったんだろうねえ・・・
あの体でインタビューに答えて、「昭和の劇」を遺してくれて、
映画界の財産になったよ。 「showはの劇は無理!あっちもこっちもいいね!HeyーSayはいいね!」
って映画界から突きつけられて笠原さん引退。 >>370未ソフト化ですが敢えて、[博奕打ち・いのち札](1971)を、御薦め致します。山下耕作の情感豊かな演出、鶴田浩二と安田道代(大映)の初共演、天本英世の怪演、若手時代の渡瀬恒彦の姿、トメを務める若山富三郎の安定感、そして、
笠原和夫の濃密な脚本!俊藤浩滋が「ええシャシン、情感溢れるメロドラマ」と絶賛してました。東映チャンネルで御見逃し無く→何卒DVD化希望! いのち札は観てみたいが、ビデオにもなってないのか。 県警対組織暴力、今月東映チャンネルでやってるね。
何回観てもすごい映画だわ… 深作・笠原コンビが事実上、これが最後になったのも分かる気がする。
次のやくざの墓場は笠原さんは途中で降りちゃったし。
ちょっとこれは超えられないっしょ。仁義シリーズの面白い部分を
いいところ取りして全部一本にぶち込んだような作品だし。 やくざの墓場に出演されているみたいなんですが
どの役なのか分かりますか? 事件から10数年経った今こそ、深作・笠原コンビに、
オウム事件実録「警視庁対教団暴力」を作ってほしかった。
(「教義なき戦い」でも可)
むろん幹部が逮捕されるごとに、あのBGMが流れる。
笠原さんなら徹底的に取材して、凄いものが出来たんじゃないだろうか。 笠原さんがオウム書くなら、むしろ日本暗殺秘録路線になりそう
井上日召→麻原 で シンパシー感じなくて書けないんじゃないかな。
戦争体験やどうしようもない貧乏とか、オウムには無いでしょ。
竹熊健太郎とか、オタク系ライターは、オウム幹部と同世代だけあって、
熱く語ってたけどね。
やっぱあの世代(1960年生前後)の脚本家が頑張らなきゃだめか・・・もう、
年代的には中堅かそれ以上に差し掛かってるんだしねえ。
笠原さんの言葉を聞くと、きちんと丹念に取材して、リアリズムを書けるライターや
撮れる監督が、あの世代にいるか怪しいが。 坂の上の雲が大河になるそうだが
ブーム便乗で結構だから
二百三高地のオリジナルシナリオ本出版しねえかな〜
笠原さんの書いたオリジナル脚本読みて〜 >>433
その辺の世代がリアルで笠原脚本作品に触れていたとしたら、
「愛・旅立ち」あたりか。ちょっと近いな(w
似たような題材だと、自分は
「人間革命」の第三部を世に出してほしかった。
池田大作をアル・カポネと称しつつも、シンパシーは
感じていたと思うんだよね。戦中派同士ということで。
「昭和の劇」ではサラッと流していたけど、完成すれば
面白かったんじゃないかな。
>>435
> 池田大作をアル・カポネと称しつつも、シンパシーは
> 感じていたと思うんだよね。戦中派同士ということで。
それは違うと思う。
単純な同世代共感だけでは書いてないでしょ。
例えば実録ものでも下っ端か、敗北した人ばかり。
笠原さん自身特別な才能があった人だけど、
国や組織に翻弄される末端の人間ばかり描いている。
池田大作は振り回す側でしょ。 「映画はやくざなり」の後に、橋本忍の「複眼の映像」を読んだんだが、
笠原さんと橋本さん、ほぼ同じ創作過程で脚本を書いているね。
まずテーマを決め、徹底的に取材をし、キャラクターをしっかり設定して、
それからプロットに取り掛かる。
このやり方こそが、ライターのお手本なんだろうな。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています