笠原和夫
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たけしの映画への批判なんかも相当ズレてると思ったよ。 あれは、最近はたけしの映画みたいなのも流行ってるけど、
俺はこう脚本を書いているんだっていうだけの内容なのに、
どういうわけだかたけし映画批判として出してる。
かなり直情的な人なんだろう。ワイズ本読んでもそれが分かる。
なんかある人じゃないとあれほど脚本を書き続けられないんじゃないかな。
深作の仁義監督に反対したんだから、もうその頃からズレてると言えばズレてる。
でも、劇場で大ウケしているのを見て、自分の考えが間違っていたのを素直に認めているのが凄いと思う。
それ以後は笠原、深作、お互いが刺激しあって、日本映画史に残る傑作シリーズが生まれた。 自分でも80年代後半ぐらいから受けなくなってきてるのを認めてるじゃん。
半分はプロデューサーのせいにしてるけどw >>313
つか、原作が少女漫画の映画に、山谷の労働者は観ないよねってw
本当に>>314の言ってる例と同じ事だよな。
が、老いたりとはいえ、いくらなんでもそこまで理解力が無いとも思えんし、
「俺はこんなブルーカラーが理解できないような映画は好かん」って、
Pに嫌味を言いたかっただけじゃないの?ショックを受けたってのは嘘だよ嘘。
最初から向こうが、そんな客層を求めてないって分かった上で、ワザと言ってるって。 自分とはまるで縁のない映画だったのに、
それなりにいい映画だと思ったから悔しかったんじゃないだろうか。 つい最近、総長賭博をDVDで観た若僧だけど、やっぱコレ、凄いっすね。
ドラマってやっぱり人間関係だけと思うけど、ヤクザ映画の場合、それが剥き出しで、
特にこれは、人と人の間に発生する喜怒哀楽のみで話が進行してくから、
1秒たりとも目が離せなかった。
笠原さんはテンポが遅いって不満だったみたいだけど、話に余計な贅肉がなくて、
凄く早いと思ったけどなあ。
同じくこないだ観た植木等の無責任シリーズと同じでw あと、この親子だの兄弟だので、情念ドロドロの愛憎劇と殺し合いが展開していって、
結局みんな死んでゆく宿命っていう展開、ガキの頃どっかで見て熱狂した覚えがあるぞ・・・と、
考えていたら「そうだ!これは北斗の拳だ!」と思ったw
男たちだけでなく、女性像もなんか似てる。
要するに原作者の武論尊は、ヤクザ映画好きなんだろうな。 >>321
笠原+山下だと「女渡世人おたの申します」が一番だと思う。
笠原の言う山下のちょっとテンポ遅いところが、女主人公に良く合う。 「あの夏いちばんしずかな海」に対する笠原の批判は、
つげ義春の漫画に、友情努力勝利が無いじゃないかって批判するようなもの。
まあ、映画はやくざなりを読むと、頭が冷えた後は、的外れだったって
気がついたみたいだけど。 個人的に北野映画は全く面白いと思わないので、こんなの絵葉書
じゃないかという笠原さんの批判はよくわかる。 そういうのとは違って笠原さんのは半ば嫉妬だと思う。
桑田や村上龍の映画には何も言わなかったが、
たけしの映画にはわざわざ筆を握った。
映画として成立しているからこそ書く必要があると思ったのだろう。
自分のことはまったく必要としてない映画が成立している。
それが許せなかった。自分の仕事に否定にも近い映画だった。
>>322
武論尊は現在池上遼一と組んで書いてる三国志マンガ「LORD」でも極道モノのノリで
三国志を書いてますからかなーりヤクザ映画も好きなんじゃないかと。
「女渡世人・おたの申します」を観てみたいんだけど、DVDになってない?
まあビデオでも別にいいんだけど、レンタル店に置いてありますか? 晩年のコメントを読むと、ちょっと被害妄想気味になってたなって思う。
確かに北野映画みたいなものも出てきたが、この人のように、万人に向けたエンターティメントの
骨法を踏まえた作品もたくさんあったし、それを支持する人もたくさんいたのに、
「若い人は狭い部屋でゴチョゴチョやってるような作品ばかりしか創れない」
「自分はもう古臭い、観客もそういうのを求めてるんだろう」
とか言ってたけど、悲観的に過ぎるなと。
ただ後継者は、映画界よりも、漫画やテレビドラマの世界に多いかも、とは思う。
(といっても、映画界にだって皆無というわけじゃないと思う)
笠原さんは、黄金期の少年ジャンプか漫画ゴラクを読めば良かったんだよw
さすれば日本はまだ安心だ!自分はまだ不要な存在では無いと思ったに違いない。 笠原「今の若い人は、そういうアヤというものをほとんど考えないでしょ。
ひとつの筋書きの中で、逆転だとか、人間的な意外性を出すという
職人的なうまさがね……」
この手のコメントも、そりゃ笠原氏ほど上手いアヤ作りの名人は滅多にいないだろうが、
このやり方が主流から外れていたとは、どうしても思えないんだよな。 オタキング岡田が、岡崎京子の漫画を評して、
「カッコいい男女が出てきて、その人たちが性倒錯者で、お洒落なファッションや
生活していて、こんなのが現代のリアルとかやられたら、
俺たちオタクの出る幕がないじゃんと憎しみを覚えた」
など言ってたのを思い出した。
>>330の言ってるとおり、櫻の園やあの夏〜が、映画界の主流とは
思わんし、笠原さんの最近の若いもんは〜は、杞憂だったと
思うけどね。 出てから大分経つからなァそろそろ本屋の店頭からも消えるころ 自著で、海軍の兵士であったことをしきりにアピールしてるけど、
正式任官したのは、戦争が終わった9月で、実際は国内で3ヶ月
見習いとして訓練受けただけなのな。
他にも自分が無頼であったかのような、カッコつけたような発言が
多々あるけど、これって、よくいる「昔は俺も悪かった」
って言うのが大好きなオッサンだよねw
この人の場合、才能があったから、それを脚本に活かしたって点は
凄いとは思うが。 あ、別に笠原さんが嫌いなわけじゃないよ。もちろん作品も凄く好き。
いや、愛すべきオッサンだなーって思ってw
そういうホラ吹きでナルシーな所もないと、創作者としては
ダメなのかもって思うし。 >他にも自分が無頼であったかのような、カッコつけたような発言
思い当たるところが無いんだけど、例えば? >>337さん
俺は笠原氏は右にも左にも囚われなかった真の無頼だったと思います
結果三ヶ月訓練して終っただけにせよ
確実に死を意識したろうし当然それは後の作品に昇華されてる
戦中戦後に青春時代を生きた故の無頼は本物だろう
それは「昔は俺も悪かった」などと云う単純な「カッコつけ」では無い
であればあの作品群など描けんし今日まで残らない
>>335-336手前ぇは実にクダラネエな
カッコ悪い事をカッコつけさせてくれってポーズが笠原節だって事がワカランお前みたいな奴はダサ杉
>>332
映画の脚本家の本で長い間版を重ねてる本ってのはないのでは? 脚本家が書いた小説なら他にもあるけれど、
>>332みたいな脚本家自身が対象となった本のつもりだった。
出版物全般なら新藤兼人が圧倒的でしょ。
本の印税だけで個人事務所構えられるレベル。 そう? 「小説・田中絹代」「ある映画監督の記録」しか知らないけど、そんなに本を出してたっけ? >>337
そーね、いろいろあるが、「女渡世人・おたの申します」の時、山下将軍に、
最後の藤純子の立ち回りは俺に撮らせてくれって申し出たことがあるらしいが、
「お前のような大学出よりも、俺みたく風来坊のような奴が撮った方が(凄みが出る)」
とか言ったらしいが(映画はやくざなり)、人の出自と自分のとを比較して、
「自分はエリート様とは違う人種」的なことを言いたがるのも、その手のオヤジには
よくあるわな。
>>338
まあまあ、そう怒るな。お互い同じ笠原ファンじゃないか。
他の戦争体験者、実際に戦地に行った人、戦後のドサクサの中でいろんな職を転々とした人の
エッセイなんかもたくさんあるが、笠原さんはやっぱり自意識過剰だよ。
たとえば同じ創作者で、笠原さん以上の過酷な体験を、戦中戦後くぐり抜けてきた
水木しげるあたりの自伝と比較してみればよくわかる。
カッコ悪いことをカッコつけさせてくれってのが笠原節だってのは同意。
もちろん俺もその笠原節は好きだ。
でもそれは「昔は俺も悪かったって」言いたがるオヤジ像と、別に矛盾してないよ。 >>342
横レスだが、横浜市の図書館の”新藤兼人”の検索結果。俺も知らなかったが凄い量だな。
ttp://www.lib.city.yokohama.jp/cgi-bin/Swissken.sh?0+991+0 戦地に行った人より、笠原みたいに国内にいた人の方が
軍の対しての思い入れが強いような気はする。 >>344
リンク、違ってるよ。
短いエッセイが収録されているだけの本、解説だけ書いた本なども入っているから、それほどの量ではない。
http://www.lib.city.yokohama.jp/cgi-bin/Swwwssrt.sh?0+1485+192+2+0+1
そういや、新藤がお姉さんのことを書いた本(「地平線」の元になった)や新藤兼人シナリオ集は、
そこで借りて読んだんだった。 わしゃあ妹さんとのエピソードが涙無しには読めんよ....
まあ脚本家なので文章がうまいとか
多少脚色もあるかもしれないが....
昭和の劇に、一言も書かれていないけど
写真だけ出ているのが泣ける >>335
笠原氏は日本軍全般を「言われているほど大したもんでも立派なもん
でもない」と言うよね。等身大に見ようとしてると言うか。
そう言ってる人つかまえて、軍歴振りかざして悪ぶってるというのは勘違い
だと思うよ。
笠原氏は著書を読む限りかっこつけ、虚勢を嫌う人でしょう。
正直だし、美化されてるけど本当はこうだぜ、って揶揄するような発言多い
しね
>>322
池上遼一と組んだ「サンクチュアリ」の、ヤクザと警察官のコンビのヒントは、
県警対組織暴力かなと。 じゃあ「やくざの墓場くちなしの花」が「ドーベルマン刑事」ですか? >>348
でも、軍隊にいってない深作(三つ下)には優越感みたいなものを感じるんだよな。 仁義〜広島死闘編の山中(山上)を、「戦争に間に合わなかった軍国少年」って
キャラにして(深作には別のとらえ方をされたって愚痴ってたが)、
自分の想いを託したってのが、笠原さんの心情を現してる気がする。 戦地に行った人達と軍に入らなかった人達に挟まれた、
不安定な立場だったのかもしれない。 徴兵されたかどうかってのも大きな境界ではあるけど、
・戦場を体験したかどうか、
・軍国主義時代に少年時代を過ごしたか、(思春期に敗戦を体験したか)
ってのが二つの大きな境界でしょうね。
小津くらいの世代だと、戦場は体験しているけど、
既に大人になって価値観が定まってから日中戦争が始まってる。
笠原(1927)、深作(1930)は軍国主義日本で少年時代を過ごしてる。
大島(1932)もそう。この辺りの人は
大きな矛盾を抱えて生きていたんじゃないかな。
だからどこか過剰なところがあるんだと思う。
>>330
映画界は確かに衰退したかもしれないけど、その代わりに新しい表現者が向かう
媒体として、漫画界といった別のジャンルもあったわけで、そちらは
どの程度意識していたのかな?とは思いますね。笠原さん自身が
出涸らしのヤマトとか、創価学会向けのアニメとかで
完結していたのは勿体無かったかなぁ。
「昭和の天皇」への入れ込みが大きかった分、失った
ものも大きかったのでしょうけれども。
ストーリー軽視の映像派や
内向的な青春群像に焦点を当てるような作品が嫌なんだろうな。
ヤクザや戦争等、剛毅な映画を作っていた人の反応としては、当然だろう。 日露戦争調査のストレスで胃を切ったと言ってるけど
力の配分間違えてるとしか思えない
学者じゃあるまいし、リアリズムにこだわる映画でもないのに
キャラやエピソードの磨き上げにエネルギー割いて欲しかった >>356
いや、自分では絶対書かないような作品、違う価値観を持つ作品を、
観る側としては好きな人っているよ。
でもこの人はそうじゃないね。受け手としても、とにかく自分の作風に近いものが
好きな感じ。
黒澤明作品も、七人の侍はあまり好きじゃなくて、一番好きなのは「素晴らしき日曜日」
ってのが、そのまんまやんけ!って感じだし。
「生きる」も、自分がガンなった経験から、あれはリアルじゃないと思ったから
好きじゃないって言ってた(じゃあガンになる前は好きだったのか?) 「七人の侍」は好きなんじゃないの?
「昭和の劇」を読んでないんで、そこでどう言ってるのかは知らないけど。
キネ旬の「七人の侍」リバイバル特集号では絶賛してたよ。
黒澤の場合は、タルコフスキーや北野武の映画が好きだったというのが、やはり不思議。
黒澤自身が撮る映画とはあまりに違い過ぎ。 昭和の劇では、映画としての見せ方は上手いと思うが、
侍たちが全員正義の味方で誰も裏切らず、、野武士が全部悪って
単純な構図が好きになれないって言ってた。
笠原さんらしい意見というか。でもそりゃ作品の是非じゃなくて、
個人の趣味だよな。本人も承知の上でそう言ってると思うけど。
まあ笠原さんなら、侍、野武士、農民の関係は、もっともっと
カオスにするわな。 >>360
「乱」で一段落した黒澤が「夢」をやる気になったのは、
タルコフスキーの「ノスタルジア」の影響じゃないかと思っているんだけど。
黒澤は、深作、笠原のグループより、あっちの方に近いと思うし。
主演の三船さん一人は、深作、笠原のグループだと思うけれど。
黒澤の映画は黒澤と三船のあのバランスがいいね。
深作&笠原もうまい補完になっていると思う。
深作は現場の勢いで変りすぎるから、外すことも結構あるから。 夢、幻覚は元々、黒澤映画の重要なモチーフのひとつだから、「ノスタルジア」の影響ってことはないんじゃない?
むしろ、「ノスタルジア」の方が、黒澤映画からの影響があるようにも思える。 モチーフじゃなくて、ドラマ主体じゃない映画ね。
ドラマやパッションが演出術と古典的な二人三脚をしてない映画。
「どですかでん」はまだちょっと遠慮があるもんね。
深作や笠原さんはああいうのはまるでやる気ないんじゃない?
やっぱタルコフスキーには、ここの組よりはずっと近いと思うけどね。
「夢」観たのかね、笠原さんは。 >>361
で、最後は、岡田イズムに則ってハッピー・エンドにしてね。
>>360
宮口精二の殺陣は得心がいった、と書いてあったね。
出展は「破滅の美学」から。 やっと映画はやくざなりの、沖縄進撃作戦の脚本を読んだ。
いや凄い。これまで脚本のみを読んだ中では、一番、頭の中で映像がクッキリ浮かんだし、
勢いが凄くて一気に読んでしまった。
ただ正直、仁義シリーズや県警対組織暴力の後に、この映画が公開されたとしても、
二番煎じ、三番煎じって言われたんじゃないかなあ・・・もう、まんま、あのノリだし。
舞台が沖縄で、沖縄と本土の関係を扱った部分がキモなのは分かるけど、
登場人物たちがあまりに、いつもの笠原的過ぎるというか・・・だからこそ頭の中で
映像が浮かびやすいんだけど。 中期の任侠モノで、「総長賭博」と「女渡世人おたの申します」以外に、
なにかオススメ作品ありますか?
レンタル屋に置いてあるものがいいんですが。 「日本侠客伝」シリーズでいいじゃん。
俺はこれと「網走番外地」シリーズが好きなんだよね。(こっちは笠原さんじゃない)
あと笠原さんがこれでももうこれで書ききったと
任侠ものは打ち止めにした「おたの申します」
# まあ実際は藤純子作品まで数本書いているんだけどw
「昭和残侠伝」シリーズも何本か書いてるよね。
俺はこのシリーズはあまり好きじゃない。
やくざのしがらみにちょっと歩み寄りすぎな気がして。
「新・網走番外地」シリーズの脚本は頼まれなかったのだろうか、
それとも断ったのだろうか。 マキノ師匠と組んだ作品で、最高傑作はどれだろうか。
間違っても藤純子の引退作じゃないと思うが・・・ そりゃ「日本侠客伝」シリーズでしょ。
俺は関東篇と決斗神田祭りが好き。 健さんの映画は、網走番外地はほとんどのレンタル店にある。
昭和残侠伝は小さいところにはないが、ある所には結構ある。
でも、笠原さんが一番関わってる日本侠客伝はあまり置いて無い。
未だにビデオで3作くらいしか観てない。
1作目と関東編を観たいんだがなあ。 俺はマキノさんのベストシリーズも「日本侠客伝」だと思ってんだよね。
こっちは一応健さんがカタギだから、(人足や興行に絡む仕事だけど)
娘さんもみんな堅気なんだよね。次郎長ものは堅気の娘出しにくいから。
それになにより脚本がいい。 >>377
それ、セルだけで、レンタルはないんじゃなかったかなあ。
少なくとも店ではビデオしか見たことない。 笠原さんって、監督やりたいって思ったことなかったのかな?
マキノ、小沢、山下、深作、舛田、五社と、歴代の監督たちを、褒める所は褒めつつも、
自分とティストが違うっていう不満もたくさん言ってたから、
映像イメージもしっかりしてたんだろうし、自分から監督に進出しようと
働きかけなかったのかね? >>380
もともと監督志望で映画界へ入ったらしい
脚本家になってから監督になろうと積極的に動いた形跡は
不思議だけどないんじゃないか
実を言うと俺
マッチと明菜の大霊界だけは観てないんだ >>381
意味わからん。
>>384
その他のは見てるとでも言うのかね。
初期のひばりモノなど、評価は高くともなかなか上映の機会がない作品は多いのだが。 ひばりモノはコンスタントに東映チャンネルで放映してるぞ ひばりモノは今のうちに観ておいた方がいいですよ。
ひばりファンが既に結構高齢だから、そのうち観る機会が少なくなる。
求められなければ、スカパーでも放映されないし、DVDも出ない。
オンデマンドがいつ頃になるか不透明だから。 決斗神田祭のビデオがあったので借りて観てみた。
ん〜〜面白かったけど、普通の娯楽映画って感じ?
この頃の笠原さん、まだ若いっつーか、個性も他の任侠映画や時代劇と比べて、そんなに無いし。
あと、健さん、鶴田、寛美の、3つのパートの話があまり上手くかみ合ってない気がしたなあ。
総長賭博以降だと、その辺の構成にスキがないんだが。
それから、最後の殴りこみで、健さんが先に殴りこんで、前のシーンで殺された
鶴田の死体を発見するんだが、死体は見せないようにしてるのな。
ああいうのって、鶴田が死体を演じるのは嫌だと断ったのか、監督が見せない方がいいと
判断したのかどっちなんだろ。 笠原作品って、一度目より二度目に観る時の方が面白くね?
一回目でもストーリーが分からないってほどじゃないんだが、
二回目の、人間関係のアヤ(マキノ語)が、全部最初から
分かった上で観ると、より深みを感じとれるっていうか。
なによりも、そんなに間を空けなくても、じゅうぶん再見に
耐えられるんだよな。 ドラマ版の二百三高地も、笠原さんが脚本書いたの?
クレジットが脚本・かさだとしお、になってるが、本当にわざわざ
舛田監督と2人で一緒に、ドラマ版の脚本を一緒に書いたとは
思えないんだよなー。
昭和の劇でもまったく触れてないし・・・ 「昭和の劇」で扱ったTVドラマは、「吉田茂」だけでしたっけ。
笠原さん、他にも結構TVドラマの脚本書いていますよ。
「昭和の劇」は、映画脚本中心ということで、あえて
取り上げなかったんじゃないでしょうか。 「昭和の劇」と「映画監督深作欣二」を読み比べると、
同じ状況や映画を、両方の視点から見れて面白いな。
ちょっと言い分が食い違ってるのも面白いw 深作の言い分に対する返答だからね。
深作死んでからなのが残念だけど。 昭和の劇を深作は読んでるよ。亡くなる直前の愛読書だったとか。 「昭和の劇」だと、仁義〜広島死闘篇で、文太が降板するって言い出したとき、
笠原と文太があわや掴み合いになるエピソードで、
「おまえアホか、俺がちょっと顔に傷つけたら役者なんてやっとれんぞ!」
って、笠原が強烈なタンカを切ったら、深作が「まあまあ」って止めに入ったと。
「監督深作〜」だと、そんな笠原のタンカは話に出ず、
「ケンカ別れか、それもいいだろう。でもまだケンカ別れには早すぎやしないか」
なーんて、深作がカッコいいセリフを吐いて止めたとある。
これ、どっちかがウソっていうんじゃなくて、両方とも本当かもしれないが、
笠原も深作も、自分だけカッコ良く話そうとしてるのは分かる。
もしくは相手のカッコいいセリフは完全忘却してるw
いや、これはなんか微笑ましい話だと思うけどw あと、「顔役」で両者が揉めた時、笠原は「共同で書くことにしたが、
深作が女とチチクリあって、脚本書きやがらないからブチ切れて帰った」
って言ってるが、深作は単に笠原と意見が合わなかったとしか言ってない。
まあおそらくこれは笠原の言ってることが本当で、深作は言いたくなかったって
気持ちは分かるが。 まぁ、自分の延命より、荻野目慶子に中出しし続ける事を優先した男だからな。 「バカ政ホラ政トッパ政」のビデオを、何故かよくあちこちのレンタルで見かけるんだが、
これは地雷ですかね?
あと「玄海つれづれ節」のDVDも発見。
(なんでこれらがあって、日本侠客伝のDVDはレンタルがないか不思議)
どっちも「昭和の劇」では、触れないでくれ状態だったから、不安なんだけど、
観た方、感想ぷりーず。 普通にまむしの兄弟みたいな映画と
普通に狂ったサユリモノの典型映画 >>361
笠原さんは黒澤信者で、
デビュー前に黒澤に脚本送ったこともあるんだぜ http://kizurizm.blog43.fc2.com/blog-entry-3409.html
● ここで本論前提となるカッパとアンコについて書いておくと、要するに
刑務所内で掘るほうがカッパ、掘られるほうがアンコです。
刑務所に入って、鉄砲玉が欲しい人はカッパになってアンコをキープする。
これは性的嗜好という問題ではなく、便利だからです。というのも、アンコに
なると人格が歪むというか、男のプライドが潰されてしまい、あんまり詳しくは
書きませんけれど「捨て鉢」になる。こういうアンコをカッパは、外に出てからも
囲っておくそうです。で、何かあったらアンコに電話して、「殺れ」と。
アンコはそうなると喜びいさんで殺りにいく。誰かを殺して刑務所に入っても、
今度は殺人犯だから少なくとも掘られずにすむ。つまり、男として喪失した
アイデンティティが復活するわけです。
『仁義なき戦い 広島死闘編』でヒットマンと化す山中を描く時、笠原氏は
彼の特異な性質をえがくため当初アンコにしようとしたそうです。モデルの方が
到底そんなタイプじゃなかったということで、ポシャってますが。 >>401
橋本忍を見出したことの再現はなかったか。 笠原さんにバイアグラをプレゼントしたかったな
深作にはあげない
つーか使ってたろうな >病室でそればっか読んでたそうね
非常に興味深い話だなあ。 「昭和の劇」ってタイトルが、笠原さんの本として、これしかない!ってくらい秀逸だな。
荒井氏のどの脚本の仕事よりもこの題決めがGJ。
正味の話、高倉、鶴田、純子主演の任侠シリーズ群は、総長賭博、いのち札、
おたの申しますの三本を除くと、笠原脚本作品が、他のライターの作品と比べて、
飛びぬけた面白さや独自性があるわけでもないね。
やっぱり笠原さんの本領発揮というか、ワンアンドオンリーな存在になったのは、
実録路線〜戦記モノ以降なのかな。 俺は「日本侠客伝」シリーズも好き。
独自性の方はそもそも飛び抜ける必要のないシリーズなんでないけど。 吉田茂の家が焼けて、笠原先生の取材した昭和が
また一つ、消えていった・・・ 俺もあのニュースで笠原さんのことを思い出したw
生きていたら、なんてコメントしたか。 東映チャンネルで二百三高地テレビ版やってるじゃん
一話二話見逃した残念 >>411-412
笠原なら「妾の怨霊」をテーマに金閣寺風シナリオを一本書くな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています