>>239
タランティーノが東映映画ファンなのは疑いのないところだけど、
あなたは本当に笠原和夫ファン、東映ファンなんだろうか?
「総長賭博」が公開当時に批評家から完全無視されていたなんてことはなかったよ。当時から評価は高かった。

当時の「映画芸術」では毎号必ずのようにヤクザ映画批評が載っていたし、
三島の「総長賭博」評はそういったレギュラー企画の流れの中で三島に依頼され、執筆されたものだった。
(編集長の小川徹は三島の友人だった。また、三島の死の前の最後の対談は、小川とのものだった。
ただし、これは同席した編集者がアホで、テープレコーダーの録音ボタンを押し忘れていて、活字化されなかった)

当時、ああいった長文のヤクザ映画論は珍しいものではなかった。
三島が書いたものは、三島が書いたものだから現在でも読み継がれているというだけのこと。
他にもすぐれたヤクザ映画批評はたくさんある。図書館で評論書で探してみなさい。
でも、それより前に、映画館の暗闇の中でスルメイカでもかじってワンカップ酒を飲みながら、
あるいはアンパンでもかじりながらヤクザ映画を見ることの楽しみを知るべきだね。
コレばっかりは、図書館では学べない。