緑魔子は昭和19年3月26日に台北市で生まれた、
本名は小島良子。
お父さんが台湾電力の社員だったのである。
お兄さんと姉が2人妹が1人いる。
戦後引き揚げて来て、両親の郷里である宮崎県高鍋町で育つ。
お父さんが事業に失敗して自殺し、かなりの貧乏生活。
小島家の子供達は揃って学業が優秀で、良子も奨学金を得て
宮崎県一の名門、宮崎大宮高校に入学、しかし貧しい為
アルバイトをしながらの高校生活であった。
初恋の相手は中学の英語の先生、その先生の影響で英語にハマる。
宮崎のアメリカ人の家のハウスキーパーのバイトをやりながら
英語力を磨き、学生英語弁論大会九州地区で2度優勝した。
またララミー牧場の日本ロケにも応募してロバートフラーの
相手役にも選ばれるのだが、この話は企画自体がボツった。
初体験は15歳の時、上京していた姉のところへ遊びに行った折に
タンゴバンドのピアノ奏者に神田の連れ込み旅館で処女を奪われる。

将来の夢は英語力を活かしたスチュワーデスか外交官婦人になることであった
夢を実現すべく上京して東洋英和と東京女子大学を受験し合格するが
入学金が払えない為、大学は断念、数寄屋橋ショッピングセンターで
外国人観光客相手の通訳のアルバイトをしながら、東宝の現代劇劇団に参加
し益田喜頓に宮崎弁を矯正してもらう、東宝の現代劇では喰えないので
NHKの研究所に入った、同時に西荻のキャバレーで働いたりしてバーテンに
レイプされたりする、ひょんなことから日テレの「廃虚の唇」という
ドラマに出演することになり、芸名を小島涼子にした。
ある日、四ッ谷の駅から日テレに向かって歩いていたところを東映の渡辺裕介監督に
スカウトされた。