>何を作りたいかと言われるとなんでも作れるようになりたいと
>ので就職を考えると設計が目標になるでしょうか。

そうです。最終的には機械を設計するのが機械工学者です。
しかし、良い機械を作るためには、実機の設計開発以前のいろいろな
研究があります。たとえば、エンジンの高効率化を考えるのだったら、
効率的な燃焼、すなわち希薄なガスの流れを化学反応とともに考える
とか。エンジンの中はなかなか見れませんので、可視化なんて技術も
必要でしょう。そうした方法論を研究するのです。

構造ということだと、機械を軽くする、ということはいつの時代でも
求められます。強度を保ったまま軽量化するためにはどういう構造が
良いのか、どうやって設計するのか、頭で考えて手で図面を書くだけ
でなく、コンピュータで計算したり、最適な構造を予測したりするのです。

>色んな物を作っている会社に勤める、とかでもいいですが

会社に勤める前に、どんな機械がこれからの世の中には必要か、
想像してみてください。それを考えるためには、今はどんな技術が
あって、どんな機械が作られているかを知る必要があります。
そういったことを大学で勉強してください。

これからの日本では、工場で手を動かしていたら仕事になる、
という時代は終わっています。そういう単純なことは、アジアの他の
国の工場でやっています。これからの日本人の機械工学者は、
あなたのいう「色んな物」をどんどん発明していかなくては
いけません。会社に勤めるのは大変ですよ。会社にも、いろいろな
会社があります。そうしたことも勉強してください。

>最先端の技術を学ぶために大学にいくと仰っているように
>思えますが何かメリットがあるのでしょうか。

メリットもなにも、日本で技術者になるんだったら
最先端の技術を知らなければ価値がありません。
少なくとも、最先端の技術を創造することはできなくても、
ツールとして使いこなせなければ会社にも入れません。

そういうことは高校では教えてくれないでしょう。
だから大学に行くのです。普通の会社に入って、
結婚して、家を買って、家族を増やすために。