団塊よりさらに上の世代は、ほぼ全員が終身雇用の教員になってる。
でも、団塊より上の世代の博士は元々旧制高校卒とかのエリート層で、学問に対する敬意がちゃんとある。
駅弁博士やFラン博士などは居なかった。

好景気でもあったので、教授としての給料が欲しくて研究やってるフリをするタイプは少なかった。

大事なのは、論文博士の存在。
論文博士を課程博士に加えると、昔から結構な数の博士が居たことがわかる。
でも、ポスドクとして奴隷扱いを受けるのではなく、博士修了前に助手として青田買いされたので、
早くからPIとして安定して研究する基盤が得られた。

この慣習がなくなったのは、1997年の任期制導入以降。
バブル世代は大学院重点化と任期制導入前の駆け込み採用で、下の世代のポストまで埋めてしまった。

非正規化以降の世代は上の世代と全く異なるキャリアパスを経て、全く違う意識で人事を捉えているので水と油の存在。
合わない世代を非正規で奴隷扱いする一方で、正規雇用最後の世代であるバブル世代を早くから昇進させ、
非正規化世代に全否定されるのを防いだ。