日本の科学力、イタリアやスペイン未満に。過去最低を記録

政府は2日、2017年版の科学技術白書を閣議決定した。研究価値が高いとされる被引用件数の多い論文の国別順位で日本は10位まで下がり、
基礎研究力の低下が著しいと指摘。若手研究者の雇用安定や企業の資金を大学などに呼び込む施策などを進め、研究力向上につなげる必要があると訴えた。
研究の各分野で被引用件数が上位10%に入る論文数から、各国のシェアを分析した文部科学省傘下の科学技術・学術政策研究所のデータを引用した。

12〜14年の平均でみると日本のシェアは5%。トップは米国の39.5%で
中国、英国、ドイツ、フランスが続いた。日本はカナダ、イタリア、オーストラリア、スペインより下の10位だった。
日本は02〜04年にシェア7.2%で米英独に次ぐ4位だった。その後、順位を徐々に下げ、
調査可能な1980年以降で初めて2桁台に落ち込んだ。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG02H17_S7A600C1CR0000/