25日放送の「林先生が驚く初耳学!SP」(TBS系)で数学者の森重文氏が、
小学校教師の算数に対する指導を一刀両断した。

番組では、MCの林修氏が選んだ今年の10大ニュースのひとつに、
11月にネット上で大論争に発展した小学校の算数の答案用紙を取り上げた。ネット上で話題となったのは、
「3.9+5.1=」という小学校3年生で習う小数の問題。児童が「9.0」と解答したところ
「9.0」の「0」に斜線が引かれて減点され、「9」とするのが正しいと指導がなされていたのだ。
林氏は「相当大きな問題だと思っています」と指摘し、
指導する教師が数学の本質を分かっていない可能性がある、とその適性を疑問視した。

林氏はこの問題に決着をつけるべく、高校の先輩で
数学の権威であるフィールズ賞を受賞したことのある森氏のもとを訪れた。
森氏は小数の「9.0」の解答について
「出来るだけ簡潔な表現をしろ」という条件付きならば減点はあり得るとしながらも、
条件なしでの減点はないと断言。
森氏は「(9.0で)何がいかんのだ?という感じ」だと、その採点に首をかしげた。

このような不可解な採点方法が蔓延していることについて、
森氏は「教えるほうに自信がないと形式を整えたくなるのかもしれない」と教師の質の低下を指摘し、
「数学を教えている先生が数学を好きじゃなかったら悲しい。そこは心配」だと懸念した。

http://news.livedoor.com/article/detail/12464340/