2015年化学賞 「生物学賞化」する化学賞が示すノーベル賞の「制度疲労」
https://news.yahoo.co.jp/byline/enokieisuke/20151009-00050316/

分子生物学が化学賞、細胞生物学、発生生物学は生理学・医学賞にあたるようだ。
とはいえ、その境界はあいまいだ。

生物学賞のような化学賞がなぜ生まれるのか。
これは、近年の生物学が、100年以上前に設定されたノーベル賞の分野分けに
あてはまらない状態になってきていることを示しているといえる。

生命現象を分子の言葉で語る分子生物学が化学から分かれて
生物学、医学を席巻した20世紀後半。
もはや生命現象を分子で語ることは特別なことではなく、
主食はお米です、ということくらい当たり前になった。

しかし、100年前に行われた研究分野の「領土分け」は変更ができない。
こうして生物学のような化学賞が生まれている。