夏カシス東大の日々、ハード過ぎて婦女子には勧められない


助教が「博士院生っていうのは体壊すぐらい実験して当たり前だよ!」という
午前三時に図書室のコピー機を使おうと階段を登ってたら、別ラボの院生が実験途中で
階段を登る時に気分が悪くなって這いつくばって崩れていた
年に一回ぐらい女子院生が過労で倒れて病院に運ばれる
セミナーで徹夜で準備したレジュメの説明を始めたら5分で教授が怒り出し、やり直し、来週またやれ!と怒号が飛ぶ
土曜も日曜も大晦日も正月もラボでピペットマンを握っていた
RI室に仮眠ベットを持ち込んで半分暮らしている人がいた
大腸菌の植菌、集菌、ミニプレップのサイクルを繰り返すと寝る間がない
酵母4分子解析を続けてるとガラス針先端の胞子のノリが悪くイライラして肩が軋むように痛くなり目がチカチカして意識が飛ぶ
コンストラクトに日数がかかるだけでアホカス無能、研究室のお荷物呼ばわりされる
徹夜明けの朝、床にダンボールを敷いて個人机の下に頭をツッコんで寝てると先輩が横腹に蹴りを入れて邪魔だ、のけ!と騒ぐ
終電後に実験ベンチで1.5mlチューブをラックに並べていたら、どうにも腕が机面から上がらず、手元の指から1.5mLチューブがポロポロ落ちて目がくらむので
教授室のソファーで倒れるように寝た
そういう苦行で脳内麻薬ドバドバなんてことをして取った博士号だと
心理的な報酬やありもしない投入した労苦の損得の感情が脳みそを支配して
ポスドクを延々と続けてアカポスに固執してさらに傷を広げる