この助教さん、もう教授になったんでないの?
ベンチャーの社長さんなの?

尿1滴でがん検査、「線虫」利用した方法が来年実用化
日本人の死因1位のがん。その判定に「線虫」という小さな生物を利用した検査が、まもなく実用化されます。がん検診のハードルが下がると期待が高まっています。

検査に使うのは尿1滴だけ。九州大学の元助教が率いる企業が開発した検査方法は、「線虫」ががん患者の尿に集まる性質を利用したものです。
現時点で大腸や胃などにできた15種類のがんをステージ0や1といった早い段階で見つけることができるとされます。検知率が90%に迫る高い精度であることや、
苦痛もなく、検査費用が1万円弱と従来に比べて安価で済むなどのメリットがあります。

開発した「HIROTSUバイオサイエンス」の広津崇亮代表取締役は「日本のがん検診率は長く30%くらいから上がらない。これを諸外国と同じ80%くらいに行くには、画期的な技術が必要だと思っていた」と話しています。

検査は来年1月から、提携企業の検診などで始まる予定ですが、実用化に先立ち、資金援助などを行ってきた久留米市と小郡市の職員120人を対象に、今月からトライアルが行われることとなりました。
https://rikeinavi.com/guide/careerguide_topint_21s/
広津 崇亮(ひろつ・たかあき)
株式会社HIROTSUバイオサイエンス 代表取締役
山口県生まれ、京都府育ち。博士(理学)。1997年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。同年サントリー株式会社に入社。翌年退社し東京大学大学院理学系研究科博士課程に進み、線虫の嗅覚に関する研究を始める。2000年、線虫の匂いに対する嗜好性を解析した論文が英科学誌『ネイチャー』掲載。2001年同大学院理学系研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、京都大学大学院生命科学研究科研究員、九州大学大学院理学研究院助教などを経て、2016年に起業。2020年1月、『N-NOSE』を実用化。

線虫の嗅覚で「早期すい臓がん」の特定が可能に! N-NOSE 次世代がん種特定検査の開発成功に関する記者会見
11月16日(火)11:00-12:00 時事通信ホールで実施
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000090131.html