日本がワクチン開発に遅れた本当の理由
https://news.1242.com/article/264271
ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月23日放送)に数量政策学者で内閣官房参与の高橋洋一が出演。
日本政府がイギリスからの入国制限を強化する方針を固めたニュースについて解説した。

高橋)「なぜ日本がワクチン開発に遅れたのか」という質問をいろいろなところで受けます。本当の答えを言うと
みんな嫌がるのでしょうが、それは「基礎研究が軍事に関係するから」ということです。ABC兵器と言って、
アトミック・バイオロジカル・ケミカルでしょう。バイオロジカルのなかでも、ワクチンは防備するには最高の手段
です。軍隊のなかに感染症が増えたとき、早く対処しなくてはなりませんから。

飯田)終息させなくてはいけないですね。

高橋)今回、革命と言われていますが、各国、いろいろなタイプのワクチンがあるわけです。それは、「いろいろな
タイプのワクチンが安全でかつ速く開発できる」という軍事研究があったからできるのです。日本でも「軍事研究は
ダメだ」と言っている人が「ワクチンはどうした」と、同じことを同じ人が言うから驚きますよね。「それは違うでしょう」
と思いますけれど。ある程度は軍事研究をやらないと、こういうことはできないのです。原発のときも同じでしたね。
制御というのは、軍事研究からかなり来るから。こういうときに国力の差のようなものが出るのですよ。

飯田)ABC兵器という話がいま出ましたけれど、この生物兵器を専門に対応しているのが「対特殊武器衛生隊」と
いうところで、ダイヤモンド・プリンセス号にも行った部隊です。先日取材しましたが、隊をつくるときに、「731部隊を
もう1度つくるのか」と言って大批判されたということです。いやそうではなくて、命を守るためにこそつくる部隊なのに
と、かなりその偏見に苦しんだという話を聞きました。

高橋)それはそうですよね、研究だからやっておかないと、いざというときに対応できないのですよ。「研究するな」と
言ってね。その一方で「助けてくれ、速くワクチンをつくれ」と。これは難しいですよ。