医学生理学賞選考トップ辞任=研究所の疑惑受け−ノーベル賞
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201602/2016020800304

ノーベル医学生理学賞を選考するスウェーデンのカロリンスカ研究所の
ノーベル会議を事実上率いてきたウルバン・レーンダル教授が、
会議の事務局長やノーベル基金の理事を辞任した。辞任は6日付。

研究所の客員教授に持ち上がった疑惑が理由で、ノーベル会議議長は声明を出し
「レーンダル教授は自らも調査対象になる可能性があると考え、
ノーベル賞の品位を保つため身を引いた」と説明した。

問題となっているパオロ・マキアリニ客員教授は2011年、
幹細胞を利用した人工気管移植に成功したと一躍有名になったが、
虚偽だった疑いが浮上している。

手術した患者3人のうち2人が死亡し、もう1人も3年以上入院中。
採用経緯や業績に関し外部に委託した調査が行われている。