理研 全研究者に論文の点検指示
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140504/t10014217011000.html

STAP細胞を巡る問題を受けて、理化学研究所は、
所属するすべての研究者に対し、論文の自主点検を指示したことが分かりました。
ほかの論文からの盗用がないかなどが点検の主な内容で、対象の論文は2万を超えるとみられます。

STAP細胞の問題では、理化学研究所の調査委員会が、
小保方晴子研究ユニットリーダーの論文に不正があったとする報告をまとめましたが、
調査委員会の元委員長の論文にも疑義が指摘され、委員長が交代する事態となりました。
これを受けて、理化学研究所の野依良治理事長が、
元委員長が辞任を表明した先月25日、理化学研究所に所属するすべての研究者に対し、
ほかの論文からの盗用などの不正がないか、自主点検を行うよう文書で指示していたことが分かりました。
理化学研究所は少なくともこの10年の間に書かれた論文を対象とする方針で、
この間の論文の数は2万を超えるとみられるということです。
今回の自主点検について、理化学研究所は「仮に論文に不正が見つかった場合は、
適切に対応するよう研究者に指示している」としています。