結局、この問題に行く着くはな

森口氏の論文、有力研究者と共著で「箔」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121015-OYT1T00514.htm

 iPS細胞(新型万能細胞)から心筋の細胞を作り、患者に移植したと虚偽の発表をした森
口尚史(ひさし)氏(48)は、論文の草稿に4人の「共同執筆者」の名前を加えていたが、このう
ち3人は内容を十分に把握していなかったと説明しており、残る1人は名前を勝手に使われたという。

 専門家は「論文に箔(はく)を付けるため、有力な研究者を共著者に加える風潮が当たり前に
なっている」と、今回の問題の背景を指摘している。

 自然科学系の論文は、複数の著者名で発表することが多い。普通は、最も貢献度の高い
研究者が「筆頭著者」として最初に、研究グループのリーダーなどが最後に名を載せる。

 森口氏が筆頭著者となった今回の論文に、森口氏の恩師で共著者として最後に名が載っ
ている東京医科歯科大の佐藤千史教授(健康情報分析学)は、「別の共著者が専門性の
高い内容を担っている」とする森口氏の話を信じ、十分に内容を把握しないまま共著者となっ
たことを認めた。「全体の整合性や論理性を確認する役割だった」と話している。