【宗教】いわゆる『科学的創造論』について【誤謬】
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>>235
よくある誤解だな
まず、自然選択理論が何に答えているか、
それは『種がどのような要因で変化するか』だ
種が変化する仕組みの話なので、淘汰されるのも生き残るのも
特定の個性を持った「個体」だ
「種」が生き残ったり淘汰されたりするわけではない
こういう個体と集団を区別できない初心者は多い
自然選択理論の主題は、『環境に適した種が生き残る』ではない
『環境に適した個体が生き残った結果、種が変化し、その繰り返しで適応していく』
というのが自然選択理論(適者生存)の主題だ >>243のつづきで>>235の間違い解説
次に、環境に適した個体がどのように決まるのか
これも初心者がよく誤解しがちなことだ
適者が「種」であれば生き残るか生き残らないかの二択なので
『生き残ったかどうか』という話になってしまうが、
先にも言ったように淘汰の単位は「個体」だ
「個体」なので、それは生き残るかどうかの二択ではなく
それと同じ個性を持った個体について、
『その環境において生き残って子を残す期待値がどれくらいか』という話になる
『「種」が生き残ったかどうか』であれば、適者かどうかを判断するのは、
進化の結果を持ってしかできないだろう
だが、『その環境において、その「個体」が生き残って子を残す期待値がどれくらいか』
ならば自然の個体群以外に実験系を設定して評価することができるし、
野外の個体の観察で評価することもできるということだ あ、>>235かと思ってたが>>231じゃねーか
>>241見てたら間違えたな >>243-244では、>>231(>>235じゃなかった)がどのように誤解しているか解説した
以上踏まえて、
>>231の素人丸出しの問答をきちんと科学的に正しい形に直すと以下のようになる
※分かりやすさのために、科学的には集団とすべきところを種としている
「環境に適した個体が多く生き残って子を残し、他よりも割合を増やす結果、種全体が僅かに変化する。
その繰り返しで種が適応していくわけだ。」
「どういう個体が環境に適しているのですか?」
「それは、生き残って子を残す期待値の高さで決まる。
子を他よりも多く残す期待値が高い個体、すなわち、
その高い期待値を生み出す性質を持っている個体を、環境に適していると呼ぶのだ。」
「なるほど、それらが多く生き残る結果として、種全体の性質がそっち寄りに変化するわけですね。
…しかし、生き残って子を残す可能性の高いものが多く子を残すのは当たり前だと思うのですが……?」
「(例外はあるが)当たり前だよ。その当たり前の過程を通じて、種が変化するという話さ。」
「なるほど、種がどんな過程で変化するかという話でした。
…しかしその適者の定義だと実際に生き残った結果を持ってしか適者と言えないのでは?」
「そんなことはないよ。例えば、同じ環境を人工的に設定して実験ができる。
あるいは、工業暗化の例のように、その生物がどこにいて、どんな要因で死んで、
というのを追っていけば、どんな性質を持つものが適者か分かる」
「なるほど、実際に野外で増えたかどうかだけでなく、
実験や詳細な生態観察をすることで、生き残る期待値が高いかどうか確かめられるわけですね。」
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