ttp://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20110415_140730.html

思い出していただきたいのだが、高等教育資格試験に関する最初の疑惑は、問題冊子に見い出された公式に端を発する。あの日のニュースを我々は非常に冷静に報道した。
大学入試センターは2日後、「公式はその通りだ。しかしそれはメディア用に配布した問題冊子にのみあるもので、学生に配布された冊子にはそのようなものはない」と述べた。
イデオロギー的でセンセーショナルな報道を求める人たちと、当初から疑惑を「まゆつばもの」としてとらえる人たちに取り囲まれている状況で、我々は専門分野の記者と「公式危機」を解くことに努力した。
通常、1時間で終わる会議は、その日、まるまる7時間かかった。いかなる先入観も持たずに行った。

責任論が激しく議論されている状況下で、我々は、試験問題にいったい何が起きていたのかだけを、理解しようと努めた。
「公式」についての疑惑はメディアに配布された問題冊子だけの問題だというのであればと、すぐに学生に配られた冊子への調査に取り掛かった。
(疑惑の)名前は「公式」でも「パターン」でも、あるいは「アルゴリズム」でもいいのだが、大学入試センターのインターネットサイトからダウンロードして調べた何十もの冊子の中には、
40の数学の問題のうち37問が公式で解ける冊子すらあった。
それぞれの冊子を確認したあとにハカン・チェレンク編集長が味わった「感嘆」と「歓喜」の様は、一見の価値があった。

これは冗談ではない。トルコ中が「あるのか、ないのか」と議論し、大学入試センター曰くメディアにのみ配った版にはあると認めた公式を、ハカンは学生に配布された冊子で1時間のうちに解明したのだ。
ざっといえば、こういうことだ:「選択肢の中の一番大きい数のすぐ右側にある選択肢が正答である。」