いわゆるユーザー企業側の人間としての感想ですが
1. 社会的な「ニーズ」は十二分にあるし、それはいわゆる「IT企業」に限ったものではない。
2. それなりに広い知見を持たずして(効率的な)分業はできないことは(一般論として)経験的事実であろう。
3. 実務経験やOJTは重要だが、そのための基礎体力として座学や演習が必要であることは(一般論として)経験的事実であろう。
4. 2項3項の教育を担うのが大学の情報系学科である必然性はないが、医療系や理工系では大学が職業訓練を担っている社会の現状を考慮すると(1970年代から今日までの実績もあるし)それほどおかしくもないと思われる。
5. 学問としての情報系(日本語で言うとコンピュータサイエンスやら情報工学やら情報科学やら、たしかに混乱している側面はあるように思う)の位置付けについての議論はいろいろあるが、分野そのものが不要という意見は少数派かと。
学部レベルでの標準(日) http://www.ipsj.or.jp/12kyoiku/J07/J0720090407.html
学部レベルでの標準(米) http://www.acm.org/education/curric_vols/CC2005-March06Final.pdf
6. 日本における既存の情報系学科(というか情報系アカデミア)がその任を果していない可能性は大いにあり、それについては改善していくべきでしょう。
批判の一例 http://it.impressbm.co.jp/e/2010/10/14/2896
7. >>6さんの疑問(批判)はたぶん6項が原因っぽいので、コンピュータサイエンスそのものの価値の評価とはちょっとレイヤーが違うように感じました。