裁判ってのは、自由心証主義か知らんけど、結局は裁判官がどう思うかに尽きる。

フォーラムのページは井上の研究不正を指摘しており、一部は井上自身も認めている真実なわけだが、
これが井上の名誉あるいは虚名を棄損しているのは確かだろう。
だが、指摘が公益目的なのは明らかだし指摘が真実であれば全く合法だ。俺は合法だと思っている。

一方、市川多美子は捏造疑惑・改竄疑惑を指摘している部分が立証できないから不法だといってるわけだ。

この類の話は裁判官の心積もりひとつで『真実と信じる理由があった』『なかった』と認定できる。
証拠の取捨選択や重要度の判断もすべて裁判官の『良心』に任されてるわけだから。

市川多美子には「元旧帝大学長が捏造をやらかした」とは認定できなかったし、理由は知らんが、
論文が捏造や改竄を信じるに足る異常ものだとさえ言えなかったってことだろう。

>>719-720がいうように、論争の中身が全く理解できなかったか、あるいは内容に踏み込む意思すら
最初からなかった可能性もあるだろう。丁寧に読めば中学生にだって異常だとわかる話なんだが。

市川 「学術論争で決着が図られるべきものだ」
井上側弁護士 「学術論争でやってもらうべき。裁判所に認定してもらおうとは元々、思っていない」

市川は、学術誌への反論投稿を拒絶されたり告発を受け付けずに調査を妨害されたってのは
どう考えているんだろうね。証明妨害の法理とかいうのもあるみたいなんだが。裁判外は無視か。
井上側が問題を強制力の働かない学術分野にとどめておきたいというのは当然のことにしても。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130830-OYT1T00566.htm
> 一方、東北大で行っている井上前学長の論文の調査について、
> 大村名誉教授は「判決が影響するかもしれないが、調査はきっちりとやってほしい」と述べた。

俺は逆に調査に期待している。調査が入った以上、井上の不実は認定されるだろうが、
さらに捏造・改竄の可能性にまで踏み込んでほしい。捏造が推認される調査結果が示されれば
控訴審では異常な論文について正当に判断される可能性が高まる。
ここで逃げれば日本の科学技術は終わりだ。東北大の新執行部は危機感を持って頑張ってほしい。