諸君ら「意識高い系高学歴」にとっては、メーカーや外資、総合商社や大手広告代理店に入れないことはアイデンティティを揺るがす大きな痛手だ。
諸君らはそのなかでも兎にも角にも「外資」、これに準じて「大手自動車や総合商社、大手広告代理店」に入社したがる。が、残念ながら諸君が志向するこうした企業群は一握りしか枠が空いていない。したがってここに入れない「意識高い系」が「選考に落ちた結果として流れ着く先」がベンチャー企業となっているのが現状だ。

一方ベンチャー企業側も学生のこうした流れを把握していて、変わり者の「高学歴なのにベンチャーに来た新卒」が一人入社してくると、これでもかというようにその彼を広告塔に仕立て上げ「外資やトヨタを蹴ってウチのベンチャーに入社した理由!」などというクサいPRを打つのだ。

超一流企業に行けなかった残党を「ここにいてもキミは優秀なんだよ〜」と精神的に癒やしながら巧みに入社まで導いていくのだ。