>>373
【※参考文献(一覧)】

(1)『近代世界システム(全4巻)』(《歴史学》・著者:I・ウォーラーステイン、出版社:名古屋大学出版会 (2013/10/15))
<出典> https://www.unp.or.jp/keyword/近代世界システム

「米国の歴史学者の著者が、1970年代後半に提唱した画期的な歴史理論(歴史学)の書!→世界中の社会科学者たちに絶大な影響を与えた。
 著者は、『(a)16世紀より過去の「(旧)世界システム」と、(b)16世紀以降の「近代世界システム」とは、性質が決定的に異なる』と指摘する。
 →具体的には、(a)前者は『世界システムと「世界的な帝国」とが同一だった(つまり「世界帝国」の変遷の繰り返し)』のに対して、(b)後者は『「世界帝国」が生まれずに、複数の「国家」が併存したままで「世界システム」が維持され続ける』点を指摘した。(←★)
 そして、この理由は、『16世紀以降に、《世界レベルでの「資本主義」》(つまり、全世界的な分業体制)が誕生したため』だと説明する。」

(・『近代世界システムT −農業資本主義と「ヨーロッパ世界経済」の成立 』 )
(・『近代世界システムU −重商主義と「ヨーロッパ世界経済」の凝集(1600s−1750s)』 )
(・『近代世界システムV −「資本主義的世界経済」の再拡大(1730s−1840s)』 )
(・『近代世界システムW −中道自由主義の勝利(1789-1914)』 )

(2)『貿易の世界史 (−大航海時代から「一帯一路」まで−)』(《歴史学》・著者:福田■夫、出版社:ちくま新書(2020/12/9))
<出典> https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480073563/

「主に「貿易」に注目して、15世紀の「大航海時代」から現代までの「世界史」(資本主義や覇権の変遷の通史)について記述した書。
 着目するキーワードは、《自由貿易》、《植民地》、《奴隷制》、《ブロック経済圏》、《戦争》など。
 著者は、1945年生まれ。明治大学名誉教授(経済学博士)。専門は「国際貿易論」。 」