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【※参考書籍】→《★コロナ禍の現在、日本の歴史・民俗学について学び直す》

●『宮本常一『忘れられた日本人』を読む』 (著者:網野善彦(日本中世史)、岩波現代文庫)
<出典> https://www.iwanami.co.jp/book/b255911.html

・「出版社&#8207;: 岩波書店(2013/1/17)」
・「通し番号: 学術280 」
・「ジャンル: 書籍 > 岩波現代文庫 > 学術、日本十進分類 > 歴史/地理」

*「概要」
「既存の日本像に鋭く切りこむ歴史学者(網野善彦)が,宮本常一の代表作『忘れられた日本人』を,用いられている『民俗語彙に注目しながら読みぬき,日本論におけるその先駆性を明らかにする』.
 日本の歴史の中の『老人・女性・子ども・遍歴民の役割』や『東日本と西日本との間の大きな差異』に早くから着目した点を浮き彫りにし,『宮本民俗学』の真髄に迫る.(解説=安丸良夫)」

*「目次」
・「第一講 宮本常一との出会い」
「宮本常一の中世史像/東・西日本の文化の差異と「民具」研究の提唱/進歩とは何か? 発展とは何か?/「もののけ姫」とアジ―ル/民俗語彙の再発見、etc. 」

・「第二講 女の「世間」」
「老人・女性・子ども・遍歴民への着目/中世の参詣は歌垣だった/夜這いという習俗/娘の家出/財布のひもを握る女性/年寄りの役割/子どもと老人/遍歴民/名作「土佐源氏」、etc. 」

・「第三講 東日本と西日本」
「東は父系,西は母系―家父長制と年齢階梯制/先進・後進というのではなく社会構造の差異/民族の差異が感じられるほど大きい言葉のちがい/東と西のちがいの諸相/日本は「孤立した島国」ではない/縄文人の形質をよく残すアイヌ人と沖縄人/「倭人」と「日本人」/被差別部落の分布が意味するもの/西の天皇,東の将軍/海をわたる交流をさぐる、etc. 」

・「第四講 「百姓」とは何か」
「大工の出稼ぎ/祖父と父/世間師の世界/「女の世間」/新しい天地を求めて―対馬・朝鮮/ハワイへの海外移民/多様な集落/「百姓」は農民にかぎらず/遍歴民の世界/文字をもたない伝承者、etc. 」