>>467

【※参考書籍】
●『「である」ことと「する」こと』(著:丸山眞男(政治学者)、1961年)
<出典> https://ja.wikipedia.org/wiki/「である」ことと「する」こと

「岩波新書『日本の思想』(岩波新書 青版)に掲載されている1評論。」

*「概要」
・「第2段落:近代社会における制度の考え方」
「『自由と民主主義』について論じている。
 現代社会においては、『「である」論理』と『「する」論理』のどちらかではなく、両方の図式を考えることにより、具体的な国家社会の性質を論ずることができる。また『日本の近代化の失敗』についても説明しうる。」

・「第3/4段落:徳川時代を例にとると / 「である」社会と「である」道徳」
「『徳川幕府』の統治に代表的な、『儒教をイデオロギーとする「である」社会』の性質について論じている。」

・「第5段落:「する」社会と「する」論理への移行」
「「である」社会から「する」社会への変質について論じている。
 「する」社会においては『上下関係はある一定の目的上の組織(会社などの上司と部下)においてのみ成り立つもの』。
 『通常の付き合いにまで会社の上下関係が付きまとうならば、それは身分的な社会である』。」

・「第6段落:日本の急激な「近代化」」
「第5段落を踏まえて『日本の近代化の失敗・未発達』を論じている。
 「である」社会から突然「する」社会の道具が大量に流れ込んだ。その結果、『「する」論理に基づくべき社会を「である」論理が支配している』という『近代化の失敗』を説明する。」

《※補足》
 →:日本企業の多くは『「する」社会』ではなく、むしろ『「である」社会』であると(丸山眞男は)指摘している、と思われる。
 →:『「である」社会』とは、『ムラ社会』と概ね同じ意味、だと思われる。