トヨタ正社員がQCサークル未払い賃金約7万3000円を労基署に申告
「サービス残業に苦しむ全国の皆さんのためになりたい」
http://www.mynewsjapan.com/reports/2535

トヨタ自動車の本社工場に勤務する吉田亘希さん(22歳)が2月7日、
自宅に持ち帰ったQCサークル活動39時間分の賃金7万3206円が未払いだとして豊田労働基準監督署に申告した。
トヨタのカイゼン活動の柱として知られるQCといえば、2002年に内野健一さん(当時30歳)が
堤工場内で倒れ致死性不整脈て死亡した事件が思い起こされる。
内野さんは長時間残業に加え自宅でQC作業を行っていた。
妻が労災申請したが労基署は認めず、提訴して07年に全面勝利した。
仕事ではなく自主活動だとトヨタが主張していたQCが業務として認定され、
それを受けて同社は賃金を支払うようになった。
死んだ人は生き返らないが、多くの人々が救われた、と思われた。
だが、今回再び表面化したQC自宅作業は、根本的にトヨタの姿勢が変わっていないことを示す。
あらためて同社の無償労働の実態をさぐった。(記事末尾でQC資料19枚ダウンロード可)
【Digest】
◇自宅QC未払い賃金請求を労基に申告
◇超ブラック労働で過労死したトヨタ社員
◇生命と引き換えに自主活動が業務と認められる
◇ファミレスがトヨタのQC会議室に
◇豊田労基署は「残業と認めない」と通知