>>147
俺は駅で電車を待っていた。
あれから2週間が過ぎたが、俺を見つめるマッチョの目が脳裏に焼き付いている。

先週、病院に見舞いに行った。
「矢崎、来てくれたのか」
「元気そうじゃないか・・・」

マッチョの脇腹にはチューブが挿管されており、出口にガーゼが巻かれている。
人工肛門だ。

「ああ、意識が戻ってすぐ、医者から言われたけどな。無茶しやがってって。
人工肛門付けて、一生流動食だってな」
「・・・・・・・」
「でも再形成手術を受けたよ。3ヶ月くらいでチューブは抜けそうだ。
前と同じってわけにはいかないみたいだけどな」
「なんで、そこまで・・」
「お前だよ」
「・・・?」
「お前に認められたかった」