>>146
老人は懸命に腰を振り続けている。マッチョはとうに気を失っている。
ケツからは大量の出血が続いている。会場がざわついてきた。
「おい、やばいんじゃないのか・・・?」、「意識がないぞ・・・」

老人の付き人の黒スーツが駆け寄る「会長、もうお体に障ります・・・」
老人は名残惜しげにマッチョから離れる。白衣を着た男が舞台にあがり、
マッチョの脈を確認する。担架がきた。医者はマッチョのケツに止血帯を
し、担架に乗せて運んでいく。

ピエロ姿の次長が言う「本日のショーはこれにて終了いたします。
皆様ありがとうございました」。俺は引き上げる客達を見つめる。

部長が言う「毒島を探してるのか?」
全てお見通しだ。俺は客の中に毒島太、すなわち工場長がいないか確認
していたのだ。

「安心しろ。あいつは呼んでない。お前の太客だからな。
これからもガッポリ稼がせてもらえ。だが新規開拓の手を抜くなよ」

俺は底知れぬ畏怖を感じる・・・