>>102
10人目を越えたあたりでポリ袋の中は黄色い気体で満たされ、新人の表情を
伺うことはできない。
椅子に縛られたまま、身体が前後左右に揺れ始める。
意識が混濁してきたようだ。 それでもガスの注入は続く。

16人目の時、肩がガクッと落ち、気を失う。
ズボンの前に黒いシミが広がる。失禁だ。

次長が言う「よーし、これまでだ。みんな仕事に戻れ」

うちの営業報告会にしては大した処刑ではないが、まあ新人にも仕事の
厳しさの一端はわかっただろう。

俺は席に戻り、今後の営業戦略を考え始める。
頭が痛いのは例の工場長だ。

先日連れて行った希を試してから、やはり女は彼の体にあわなかったようだが、
新しい男としたいと言われ続けている。

もちろん毎回俺のケツは使わせてやっているのだが、そろそろなんとかしない
とまじでやばいことになりそうだ。
だが、名案はない。

やむを得ず俺は部長に相談に行った。
あの工場を客先として開拓したのは部長だし、工場長とも長いつきあいだ。
何か名案をくれるかもしれない。

部長はあっさり言った。
「わかった。俺が行こう」