JR東

品川は東京の玄関口としての存在感が高まっている。乗車人員を10年前の06年度と比べるとその変化は際立ち、14%減の渋谷に対し、品川は20%も増えた。

大崎まで行けば、埼玉方面に向かう埼京線にも、お台場方面に向かうりんかい線にも乗り換えられる。大崎の乗車人員は前年比4.1%増の16万人。JR東の上位100駅のうち、前年比伸び率が最も高かった。10年前と比べると、58%増にも達する。

急成長する西の玄関口が品川なら、北東部の玄関口は“アキバ”。かつて電気街、今はオタクの街として知られるが、乗車人員も増加。JR秋葉原は10年前から23%も増えた。秋葉原と埼玉・千葉・茨城とを結ぶつくばエクスプレス(TX)が、05年に開業した影響だ。

秋葉原と同様に、TXとの乗り換えができるJR北千住も急成長。10年前から22%も増え、高い伸びを示している。

JR武蔵小杉は前年比3%増、人気は駅の勢いに表れている。JR武蔵小杉の乗車人員は、横須賀線開通前に7.7万人だったが、16年度は12.8万人に増えた。

急成長した駅で特筆すべきは、JRさいたま新都心。前年比3.5%増の5万人。伸び率でみると、JR東の上位100駅のなかで、大崎に次いで高い。