東芝系社員、退職拒み単純作業 「追い出し部屋」と反発

2019年6月15日 6時0分 朝日新聞デジタル
「業務センター」の研修の一部がおこなわれたビル=東京都内
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 東芝が100%出資する主要子会社にこの春、新しい部署ができた。

 そこには希望退職に応じなかった社員らが集められ、社内外の多忙な
工場や物流倉庫で単純作業を命じられている。東芝は「適切な再配置先
が決まるまでの一時的措置」だと説明するが、社員からは「退職を促す
追い出し部屋だ」との反発が出ている。

 新部署は、発電所向けの設備をつくる東芝エネルギーシステムズ(川崎市)
が4月に設けた「業務センター」。東芝や関係者によると、所属する約20人は、
それまで技術管理や営業、事務などの仕事をしていた。同システムズは
火力や原子力など発電所の需要低迷を理由に、勤続10年以上で45歳以上
を対象に3月末での希望退職を募集。上司に応募を促されながら
拒んだ社員らが配属されたという。

 複数の社員によると、4月中は研修として社外の人材コンサルタントら
の講義を受け、経営環境の厳しさを理解し、配属を前向きに考えるよう求められた。
自分を省みて変えるべき点を同僚に表明し、作文にもまとめたという。

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