JR西日本「やりがい搾取の契約社員は、絶対にやめたほうがいいです」――
新幹線車掌が見た“安全軽視”の現場と“理不尽に使い捨てられる非正規”
http://mynewsjapan.com/reports/2401

「これから新幹線の仕事に就こうと考えている人に対して、自分と同じ轍を踏まないでほしいのと、
福知山線で重大死亡事故を起こした会社なのに安全軽視な面を感じておりましたので、取材に応じました」
――5年間、無遅刻無欠勤・始末書ナシで新幹線の車掌として勤務したJR西日本の契約社員(20代)は、
5年を過ぎたら無期限雇用に転換という国のルールによって、昨年、きっちり5年で雇止めされた。
ほぼ全員が正社員登用を希望するが、実現するのは2〜3割未満の狭き門で、大半は使い捨てに遭う。
8割がた同じ仕事内容・同じ労働時間でも、同一労働同一賃金からは程遠く、
デリヘル嬢送迎の風俗バイトをしないと生活できない低賃金だった。
一方で、非正規社員使い捨てを容認する労組の組合費3千円だけは毎月、天引きされた。
今では「やりがい搾取」にあった、と感じているという。
【Digest】
◇フルタイム「不本意非正規」の典型
◇安全軽視でカネ儲け
◇JR東海は3人、西日本は1人…破損見逃した駅員体制
◇15分だけ使えるガスマスクを3つ配備
◇他社との接続で遅延、不可抗力で車掌の仕事が増える
◇車掌のやりがい、子供時代の記憶
◇駅務→車掌・運転士の異動はなし
◇車掌・運転士が「ほぼ大卒」の時代
◇「何で決めているかわからない」正社員試験の合格基準
◇不規則な時間割、26時間拘束、1時間はサービス残業
◇走行中の車掌の仕事――iPadでコミュニケーション
◇遅刻は始末書、日勤教育は…
◇JR西は月15万円で使い捨て――デリヘル嬢送迎バイトで生活
◇若者を潰す「フルタイム契約社員」