ボルボ子会社「UDトラックス」の退職強要手口を元社員が告発
「自分の意志で早期退職に応募なんて嘘っぱちだ!」
http://www.mynewsjapan.com/reports/2262

かつて日産自動車傘下のトラックメーカーだった「日産ディーゼル工業」は、
この10年でボルボに売却されて「UDトラックス」と名称変更し、2012年以降は過酷なリストラが行われた。
その手法は、まず組織強化を口実に既存部署を消滅させ、新組織に定員を減らして業務を移管。
次いで社内公募制度(VRO)に応募させ、合格しない人を社内失業者として追い込み
「セカンドキャリアプラン(SCP)」と呼ばれる早期退職優遇制度に申し込ませる。
別途、外資リストラでは定番のPIPも行う。これらはいずれもボルボ本体では
以前から実施されていた人事施策だが、同社では、
大手外資系企業を渡り歩いた人事担当幹部が入社した2013年暮れ以降に導入。
やはり同様のキャリアを歩んだ外部招聘の「リストラのプロ」によってバンド型賃金制度も導入され、
人件費抑制が進んだ。同社に将来はないと失望して辞めた元中堅社員が、
一見リベラルなイメージもある北欧企業の、実はシビアなリストラの内幕を語った。
(VRO=社内公募制度資料は全65ページPDFダウンロード可)
【Digest】
◇「社内公募制度」をリストラの道具に
◇面談に執拗に呼び出し、早期退職制度を“案内”
◇「労基署に申告した」という理由で処分
◇組合も問題視していたが…
◇主導したのは「リストラのプロ」たち
◇バンド型賃金制度導入の主はすでに退社