内部被曝がいろいろな病気を引き起こすのは、出発点である炎症を増加させるためだろう
体内へ取り込んだ放射性物質の量に比例して、炎症も増えると思われる
一部の植物油に含まれる有害物質は炎症の治癒を引き延ばし、相乗効果が起こる

植物性油のなかで、リノール酸は炎症を増やす方向に働くらしい
加えて原因物質は不明だが、ビタミンK1 から ビタミンK2 を合成する酵素を阻害する成分か
ビタミンK2 から オステオカルシン を合成する酵素を阻害する成分があると見られている
オステオカルシン は テストステロン の分泌量にも関係があり、テストステロンは傷を治すときにも活躍する

つまり、植物油中の微量有害物質 (→ビタミンK2の減少)→ オステオカルシン減少 → テストステロン減少
 → 炎症治癒の遅延 → 病気の悪化促進、がん化促進

細胞が炎症を起こすとき、細胞膜や細胞の機能を維持するためのたんぱく質が壊されている
医療行為として処方される、炎症を鎮める薬の多くは炎症の原因物質とされるものの合成を止め、見た目の炎症を抑える
だが、本当に炎症を終わらせるためには細胞膜の修復、壊れたたんぱく質の修復(ATP消費)が必要である

「日本人は絶滅危惧民族」という衝撃的なタイトルの本により詳細な記載があるので参考にしていただきたい
とはいえ、このタイトルからして放射能の影響を誤魔化す効果を狙っている可能性も高い点に留意も必要
病気になりやすい遺伝のラットの餌に、いろいろな植物油を混ぜて寿命の変化を調べた実験の結果は衝撃的だった

水素添加した植物油(実験では大豆油に水素添加、マーガリンに使われる)、キャノーラ油などで顕著な寿命短縮が起こった
原因物質の一つは、ジヒドロ・ビタミンK1 といわれ、ビタミンK1 に水素が2つくっついたもので
おそらく ビタミンK1 から ビタミンK2 の合成を阻害する物質と思われる

なお、オリーブ油でも寿命短縮したと報告あり、だが有害であるという証拠が少ない点と(なお安全である、という証拠も少ない)
実験に使われたオリーブ油は植物スクロールが少ないものだった点から溶媒抽出されたもの、と考えられる
根拠となる論文まで確認していないが、いわゆるエクストラ・バージン・オリーブ油 でも同様かどうかは不明だがリスクの方が高そう

オステオカルシンは骨のホルモンといわれ、不足すると易骨折、骨密度低下、組織の石灰化につながる
骨というとビタミンD が思い浮かぶ人は多いと思うが、ビタミンK2 を摂取することの方がより重要かもしれない

植物油中の微量有害物質 (→ビタミンK2の減少)→ オステオカルシン減少 → 骨密度低下、石灰化促進

植物には基本的にビタミンK1 が含まれ、発酵食品および動物性食品には ビタミンK2が含まれる
植物性食品中心の食生活をしている方は、しっかり安全な植物油を選ぶよう注意してほしい
動物性脂肪を取り込むことも有力な選択肢ではあるが、日本国内で汚染の少ないものを探すのも大変かもしれない