たんぱく質の需給から見る、放射性物質による内部被曝の影響

人体で細胞の再生、補修に使われるたんぱく質
その量は1日200グラム程度と考えられている
そのうち、食物により摂取する量は70〜80グラム程度
残りは死んだ細胞の素材を再利用している

身体内で失われた量と、食物から摂取する量が対応しているはずで
1日70〜80グラムのたんぱく質が再利用できない形で失われていると考えられる
再利用できない形とは、ATP獲得のために分解されるか
放射線により生体内化学反応ではあり得ない場所で分子が切断されるか どちらかだ

たんぱく質(アミノ酸)からATPを獲得する場合、含まれる窒素の
無害化処理が必要で、これは糖や脂肪よりも人体にとって負担の大きい経路とみなせる
糖や脂肪が十分に体内にある場合、たんぱく質でATPを獲得する量は少ないと考えられる
たんぱく質は細胞の小器官で需要が多いという点も考慮

放射性カリウムの影響を、他の人工放射性物質と比較するために、ベータ線の最大エネルギーで比較
ストロンチウム、セシウムは1日1ベクレル摂取した場合で2500日経過時(およそ7年)を推定した

1.30MeV 4000Bq 放射性カリウム40 
0.55MeV 2000Bq 放射性ストロンチウム90 
2.30MeV 2000Bq 放射性イットリウム90(ストロンチウム90と一体とみなせる)
0.51MeV 0100Bq 放射性セシウム137
0.02MeV ????Bq トリチウム
2.30MeV ????Bq 放射性鉛210

現時点で、放射性ストロンチウム90+イットリウム90の影響が、放射性カリウム相当に達し
たんぱく質で再利用できない量が倍増していると見込まれる
しかもこの想定は 1日1ベクレル の比較的少なめの摂取を想定したものである点も留意

たんぱく質が不足した場合、DNAや細胞内の小器官の補修ができない
人体内ではたんぱく質の分子構造がそのまま機能を表すので、破損したたんぱく質は有害で
分解するとしてもATPを消費する、つまりATPの需要も増えている

>>41
光子と電子のもっとも大きな違いは、電離作用を引き起こす領域の違い(面積、体積的な違い)
それを同じようなものと論じているのはおかしい