[退却神経症の典型的な症例]

・苦労の経験に乏しい

・高い生活水準や体面は保ちたいという願望やプライドが強い

・あたりが柔かく、そつがなく、自分を押し出しすぎて嫌味を与えるようなことは
しない

・身についた高い教養水準に固執

・いったん入院すると比較的短期間によくなり、模範患者になる

・復職の時期が問題になってくると、再び1日中横になったままの状態に逆もどり
したり、出勤拒否的になる
(例えば会社へ挨拶に行くのを1日伸ばしにのばしたり、会社の玄関にどうしても
入る事ができず、近くの喫茶店に上司を呼び出したりといったことがおこる)

・基本的には(内因性)うつ病だが、性格、環境、時代の影響などのために
病像が修飾されたもの

・純粋の退却神経症と比べると、良くなったり悪くなったりの波があり、
抗うつ剤が一時的に効くことがある

・不眠や日内変動がある