>>380 >人間が不可逆反応と見なしているだけ
化学反応ではご指摘ですが、生化学反応だとちょっと違ってきます。膜酵素(膜に存在する酵素)等にみられる現象です。
これがわかりやすいかな
https://jspp.org/hiroba/gallery/detail--id-1035.html

酵素の特定の位置から原料が入って行って、酵素の形状が変化して、製品と補酵素が離脱する。補酵素が離脱してから元の形状に酵素が戻る
というような、酵素に使われている一部分が離脱する、という反応を示す場合に、
立体障害で、離脱した部分が元に戻れない、ので、逆反応が起こらない
という酵素が結構あります。

タンパク質合成酵素
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%9C%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%A0
のリボソーム阻害剤の横の動画がわかりやすいかな。

>それがすべて物理法則に従う前提
使われる物理法則は、Δgぐらいなのですが、生化学では立体障害が多く使われています。
「こんな単純な反応なのに、なぜ巨大なぶしつと結合しているのか」と1900年代は謎とされていましたが
立体障害を使って、特定の方向しか分子の移動ができない、ようにして生化学反応が起きています。
だから比較的簡単に光学活性な(d体とl体、又はD体とL体が混ざっていない)ぶしつを合成できます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%AD%A6%E7%95%B0%E6%80%A7%E4%BD%93