>>97
>チェルノの報告では、ダウン症以外の損傷については胎児又は幼児の段階で
>死亡するとしています

DNA二重鎖切断については、数塩基の欠損がほぼ確定的に起こります
例外として細胞分裂用にDNA複製が終わっていれば、完全な修復もされます(幹細胞のみ)

数十万塩基の欠損をしている例も確認されているようですので、放射線による影響は
想像もできない状況を生み出すのだと思われます

オートファジーに関するラットの実験として、オートファジーに重要な遺伝情報の欠損がある場合は
胎生致死となり、オートファジーに関する補助的な機能を果たす遺伝情報が欠損している場合は
生まれますがすぐに亡くなってしまうという実験結果もあるようです
一方で、なんらかの補完的な仕組みによってそこそこ普通に生きている場合もあるようです

ラットの胚(受精卵)に強い放射線を当ててどのような影響があるか調べた実験もあるようです
こちらの実験では p53 たんぱく質が欠損する遺伝情報をもつ方が生まれる確率は高かったそうです
受精卵に放射線があたり、DNAに異常が現れた場合、p53たんぱく質があればそのまま死亡しますが
p53たんぱく質がない場合は細胞分裂が続くためではないかと考えられています
(否定的な別の実験結果もあったかもしれません)

p53 たんぱく質というのは、DNA に異常を検知したときに 細胞を自死へ導くもので
これが欠損すると、非常にがんになりやすくなります(がんに1万倍なりやすいともいわれる)
放射線にさらされる環境では、がんになりやすい子が生まれやすくなる可能性もありそうです
象はこのp53に関連する遺伝情報を DNA 内の複数個所に持っていて、ほとんどがんにならないらしい