>>373
>研究室で使う様な、「超純水」の話で、
「超純水」の話には違いないのだが、「超純水」の定義は、
イオン交換、蒸留、限界ろ過(逆浸透法を含めて)のうち複数の処理をしたもの
なので、イオン交換して、限界ろ過しているLO水は、「超純水」に該当します。
イオン交換だけでも、500Mジーメンス程度は確保できますので、電気伝導度計の読み値は、1ppm以下になるでしょう。

容器からの溶出ですが、未使用未開封の試料に対して25度1週間放置で
瀬戸の白磁器(上絵つけなし)で、20-30ppm
上絵つけありですと、20-100ppm
食品用陶器で10-500ppm
食品用容器ですと、5-100ppm
硬質ガラスで1-10ppm
程度と記憶しています(昭和40年代の報告より)。

近くの研究所の調査では、市水(公営水道水)を用いてイオン交換樹脂で脱塩後、
はか点を経過した後に取水した水に硝酸を加え、ICP発光分析による全元素定性分析結果では、リンが溶出している、とのこと。
はか点に到達する前ですと、鉄・亜鉛・鉛等の配管材の溶出物と思われる成分が存在する、とのこと。
水道水によく含まれるコロイド鉄(関東ローム溶出物)が検出されるのは普通ですが、亜鉛鉛等も検出されています。

いくらきれいな瓶に保存しても、イオン交換水を未使用のまま放置していると、コロイド鉄等コロイド粒子が溶出して、電気伝導性が出てきます。
1週間ぐらいで100k位まであがります。