>>454.
上図のプログラムを実行した結果が下図です。

0.000000e+000

0.832, 1.0332,   53931128218768,   2459782882897626,  11.0
0.834, 1.0334,   84940341591476,   3840227380572051,  11.6
0.836, 1.0336,   134297993416626,   6019138705208600,  12.5
0.838, 1.0338,   213160015066183,   9471701111080364,  13.9
0.840, 1.0340,   339642738172183,   14963625736838138,  16.2
0.842, 1.0342,   543274064245187,   23733398151012440,  19.9
0.844, 1.0344,   872359177353717,   37791687470272000,  25.7
0.846, 1.0346,  1406212953765185,   60415026521358680,  35.2
0.848, 1.0348,  2275547616871133,   96962779435975968,  50.4
0.850, 1.0350,  3696574899554191,  156234028514120320,  75.1
0.852, 1.0352,  6028253644310502,  252729421201651330,  115.3
0.854, 1.0354,  9868738126916884,  410435288085595200,  180.9
0.856, 1.0356,  16218456061272692,  669177669855087620,  288.7
0.858, 1.0358,  26756841406970728,  1095330540320205100,  466.2
0.860, 1.0360,  44313628119195720,  1799927987188441600,  759.7
0.862, 1.0362,  73674394899432720,  2969411728913809400, 1246.8
0.864, 1.0364, 122962398911646820,  4918019652752369700, 2058.4
0.866, 1.0366, 206017557769691010,  8177373924337254400, 3415.9
0.868, 1.0368, 346506970670439620, 13650244481567543000, 5695.4
0.870, 1.0370, 585053022947915780, 22875426959279350000, 9537.7
0.872, 1.0372, 991639156423879810, 38485704027517755000, 16039.4
0.874, 1.0374, 1687279272340693200, 65002545427683566000, 27083.8
0.876, 1.0376, 2882005579333742100, 110220215516628650000, 45917.2
0.878, 1.0378, 4941705748992007200, 187625294419478540000, 78156.7

1行目の 0.000000e+000 は、時刻1.0000秒に定常状態になってるかを確認するために、
その時刻の核分裂数と0.0010秒前の核分裂数の差を出力したもので、0ですからそうなってるということです。

2行目以降の出力は、核分裂による熱で温度がどのように上がって行くかを出力した物です。
出力項目は、左から順に以下のとおりです。
 ・核分裂1回あたりの増倍率が大きくなり始めてからの、経過時間(単位:秒)
 ・核分裂1回あたりの増倍率
 ・核分裂数(その時刻に起こる核分裂数)
 ・核分裂数の累計
 ・燃料以外を含めた燃料集合体全体の温度(対流等で熱が外に逃げなかったときの温度)
もし、すべての時刻について出力すると膨大な量になるので、
温度が11℃以上になってから、50000℃を超えたときまでを、0.002秒毎にとびとびに出力しています。

結果を見ると、使用済燃料(水の中にある)は、自分自身を含んでる燃料集合体全体の温度を、
0.500秒→0.832秒の0.332秒間に1度上げる熱を出し(10℃を11℃まで上げる熱量)、
0.832秒→0.850秒の0.018秒間に64度上げる熱を出し(11℃を75℃まで上げる熱量)、
0.850秒→0.868秒の0.018秒間に5620度上げる熱を出す(75℃を5695℃まで上げる熱量)
ということがわかります(増倍率が1を超えるのは0.5秒後だから、0.5秒後から熱を出し始める)。
0.018秒間に5620度上げる熱を出すのだから、使用済燃料が気化することはわかると思います。

■対流で熱が除去されるからこんなに高い温度にならない、と思うかもしれませんが、
たったの0.018秒間に300kgを5620度上げる熱が出て来ることに対しては、対流の効果は焼け石に水です。
対流の効果は無視できます。