どんな立派な教えだって、団体・組織だって、
いったんこの世に”形”として示してしまうと、
必ず〈形の内〉と〈形の外〉の、二面が生じてしまう。

この形の外の部分。
宗教でいえば、教えの外側にあって、
「教えにばかりとらわれないで、もっと自由にやろうよ」という、別の立場。
これが、いわゆるグノーシスの傾向なんですよ。

だからグノーシスには、必然として
@自由・大らか、という性格をもち、
A外側から眺めるという傾向から、社会のアウトローとも親和性が高かった。

その一方で、社会が低迷して行き詰まった時には新しい視点を与えてくれるので、
B新社会運動やルネッサンスの母。起爆剤ともなってきた。
という特徴もあります。

C芸術家や芸能化なんかは、だいたいがグノーシスっぽいですね。