日本だけではありません。アメリカもヨーロッパも似たり寄ったりで、金融危機がやってくるたびに、あるいは
深刻な景気後退がやってくるたびに、おカネの印刷を盛大に進めた結果、日米欧の中央銀行の資産はこの20年で
7倍ほどに膨らんでしまいました。言い換えればおカネの価値は、この20年で1/7に薄まったといえるでしょう。

この間の金の値動きもこれを裏付けています。20年前のドル建ての金価格は1オンス=400ドル台でしたが、
今は2300ドル台ですから、この間6倍ほどです。おカネの側からみるなら、金の価格は6倍になっていますが、
金の側から見ればおカネのほうが1/7に薄まってしまったということです。

20年前にこのからくりに気づいた暇人さんは大きな利益を手にされたはずです。