>>677
マリア観音が隠れキリシタンによって代々信仰の対象となってきたのは
戦国時代から江戸初期にかけて日本にやってきた宣教師の多くがカトリックであったことが
第一の原因でしょうが、デウス(神、父)そのものよりも自分たちの信仰の拠り所として
信仰を集めたのは聖母マリアによって象徴化された慈愛の側面が隠れキリシタンたちの
心の拠り所となったからなのでしょうね

わたしは禁教令が特に男性社会といったジェンダーにまつわる問題によって引き起こされたとは
思いませんが、戦国時代から江戸時代、特に武士社会は顕著な男性支配社会でしたから
間接的にはジェンダーにまつわる社会構造が遠因であるとは言えるかもしれません

>>699
わたしもマリア崇敬は民間信仰を吸い上げたものだと思います
直接的に小アジアのアルテミス信仰(地母神信仰)が影響を与えたのかどうかはわかりませんが
民衆が厳しく畏れ多い神に直接向かうより、優しく慈愛に満ちたイメージを持つ聖母マリアを
とりなしとして敬慕したことは想像に難くないですね