琴さんの言いたいことは、よくわかります。
中世・近代と、キリスト教国では宗教(キリスト教各派)の衝突で戦争が相次いで来ましたね。

現代では宗教と云うよりも、政治・経済の利害関係で戦争へと発展するようになったのですが、
でも、いざ戦争に当たっては、宗教(キリスト教)による自己正当化が普通に行われているのも事実です。

旧約聖書は、特に使い勝手がよく、自らの戦争の正当性を旧約から引用して、祈りながら●戮行為を美化するのです。
その思考形式は中世から現代に至る迄一貫していると思います。

欧米では相次ぐ戦争によって科学技術が発展して来たという、皮肉な現実があります。
幕末の日本は長らく鎖国して来て、その間に戦争はなかったのですが、
非常に洗練された封建体制下の日本の平和が科学技術の発展を滞らせてしまいました。

幕末から明治維新にかけて、日本の英才たちが欧米の圧倒的に進んだ科学技術とその成果である専業の発展目の当たりにした。
キリスト教ではなくて、科学技術と産業そして国家統治の仕組みを学ぶことで日本は急速に先進国に追い付いてゆくことになる。

日本は、白人キリスト教先進国とは全く異なる土壌・歴史的背景を持ちながらも、
今ではイギリス・フランス・ドイツに並ぶ先進国である事実があることは、私たち自身の非常に興味深い宝であります。

そういう事を深く掘り下げて考察してゆくことは、価値ある知的なあり方だと思います。