ウクライナ:教皇「命を破壊する暴力に祈りと慈愛の業で対抗を」

https://www.vaticannews.va/ja/pope/news/2022-06/il-papa-con-partecipanti-assemblea-plenaria-roaco.html

 教皇は総会参加者らへの挨拶で、常に「善きサマリア人」の姿を目の前に据えつつ、紛争に苦しむ各地の教会と人々に希望を与え続けて欲しい、と願われた。

 ウクライナでの戦争をめぐり、教皇はそこではカインとアベルの悲劇がまた繰り返されている、と述べ、そこで勃発した暴力は命を破壊するものであり、その悪魔的な暴力に対し、キリスト者は、武力が対話に場を譲るよう、祈りの力と具体的な慈愛の業をもって対抗しなくてはならない、と話された。

 「イザヤ書」の「剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする」という「イザヤ書」の一節(2,4)を思い起こされた教皇は、それに対して、今日の状況はすべて逆の方向に向かっているかに見え、食料は減り、武器の轟音が増している、と指摘。

 紛争の森に平和の小道を見出せるよう、祈り、断食し、助け、働き続けよう、と関係者らを力づけられた。