>>306
atheistくん、おはようございます。本日と明日の聖句はルカ19:1-10です。

>ヘレニストの女性たちの活躍
ヘレニストで女弟子として、名が挙げられているのはタビタだけですが、
そもそもヘブライオイ女性も福音書を見ていれば、刑死から墓場まで付き従っていた
のは一貫して女性たちです。
十字架後の家の教会も女性信者の屋根裏で始まったとも言われています。
キリスト教を支えたのが女性なのはパウロの時代でもそうで、パウロは、コリント教会の
女性信者らと対立していたわけです。
教会はコリント書1,2をパウロを崇拝視点から読みますが
女性視点から読み解いた名作に
『パウロとコリントの女性預言者たち』A・C・ワイヤ著  絹川久子訳  日本キリスト教団出版局11.000円
どれだけ女性信者が活躍していたか、パウロの手紙を逆読みして解き明かしています。

22節でコルネリオは「神を敬い、ユダヤの全国民に好感を持たれている」について
2節「神を敬い」のフランシスコ会訳註曰く
「この表現は10:22,35,13:16,26にも出て来る。この人々はユダヤ教の理解者で、
ユダヤ教の教えと道徳律に忠実に従っていても、割礼を受けたという訳では無く
したがって改宗者でもなかった」
岩波委員会訳用語解説曰く
「ディアスポラのユダヤ人共同体の周縁に、ユダヤ教の同調者として存在していた
異邦人、彼らは安息日に会堂を訪れてユダヤ人と礼拝を共にし(ヨセフス『戦記』7:5)
律法ないしユダヤ教の慣習を比較的厳格に守り(ヨセフス『アピオン』2:123,182)
エルサレム神殿に巡礼、奉納さえしていた。(ヨセフス『古代誌』14:110)
その多くは、富裕層に属する。多数の女性を含む非ユダヤ人であった(『戦記』2:560ほか)
ただは彼らは割礼を受けて改宗者にはなっておらず、ユダヤ教の同調者にとどまる。
初期のキリスト教の伝播に大きな役を演じた。