インドにいた時のことなのですが、ある夜、目が覚めて腕時計を見ると、一二時十五分でした。
その時ーいかにも突飛な話なので、打ち明けるのをためらいを感じるのですがーあらゆるエネルギーの根源に至らされたのです。
そして、それは脳に対してとてつもなく大きな影響を与えました。
また、肉体に対しても。
私事に及んで恐縮ですが、そこには文字どおり区別がまったくなく、世界と「私」といった区別感がありませんでした。
お分かりですか?
あったのはただ、途方もないエネルギーの根源の感覚だけだったのです。

クリシュナムルティ