私の教会は地上にはない、

教会は心の中にこそあるのだ、

と言い切った純粋なこてはん氏は、

愛する人の心の中に教会を見出した。

それはほろ苦い、涙でぬれた枯葉のようであった。

やがて木枯らしが心の中を吹き抜けていくであろう。

冷たい風に涙が出るであろう。

こてはん氏の心の教会は一体どこにあるのだろうか。

それは、どこまでも澄んだ青い空だけが知っていた。