視よ、我なんぢらを遣すは、羊を豺狼のなかに入るるが如し。
この故に蛇のごとく慧く、鴿のごとく素直なれ。

人々に心せよ、それは汝らを衆議所に付し、会堂にて鞭たん。
また汝等わが故によりて、司たち王たちの前に曳かれん。
これは彼らと異邦人とに証をなさん為なり。

かれら汝らを付さば、如何なにを言はんと思ひ煩ふな。
言ふべき事は、その時さづけらるべし。 
これ言ふものは汝等にあらず、其の中にありて言ひたまふ汝らの父の霊なり。 

兄弟は兄弟を、父は子を死に付し、子どもは親に逆ひて之を死なしめん。
又なんぢら我が名のために凡ての人に憎まれん。

されど終まで耐へ忍ぶものは救はるべし。

マタイ福音書10:16−22